幕内3場所目、新小結大の里が、初土俵から所要7場所の史上最速優勝、さらには67年ぶりの新三役優勝を飾りました。 幕下付け出しからの最速優勝は同じ石川県出身の輪島の所要15場所を大幅に上回る記録となりました。 新三役の優勝は昭和32年の安念山以来とのことです。

 

大の里は阿炎を一方的に押し出して本割で優勝を決めてみせました。

 

 

圧倒的でした。 大の里について、「左手が使えてない」と書いてきましたが、ここ一番で左手がいい仕事をしてくれました。 また、中途半端な空間を作ってしまうと土俵際の逆転がある阿炎に対し、密着して隙を与えませんでした。 これは足が前に出ていたということでしょう。 初土俵から1年ちょっと、幕の内最高優勝が懸かる緊張感の中でこの相撲。 素晴らしいとしか言いようがないです。

大の里は涙、お父さんも涙。 おめでとうございます。 被災した地元石川県の皆さんも歓喜。

 

不祥事もありましたし、これからいろいろな誘惑もあるかと思いますが、相撲道に邁進してくれることを祈っています。

 

殊勲賞・技能賞  大の里

敢闘賞      欧勝馬

 

十両は若隆景が14勝1敗で優勝を決めました。 来場所の幕内復帰を楽しみにしています。