注目の一番というのは人それぞれかと思いますが、今日、多くのファンが注目したのは、優勝と大関昇進が視野に入ってきた琴ノ若と新入幕で破竹の勢いを見せる大の里の一番ではないでしょうか。

 

 

琴ノ若が大の里を一蹴しました。 実況では大の里の立ち合いをもろ手と言っていましたが、右手だけ突いて左手が全く仕事をしていません。 解説の音羽山親方(鶴竜)は「作戦ミスだ」「なぜ右を固めて当たらなかったのか」と言っていました。

大の里はインタビューに「差し手争いを避けた」と答えていたようです。 実は私も、大の里が琴ノ若に「四つ相撲で勝てる確率」と「突き押しで勝てる確率」を考えると、突き押しでいくべきだ、と思っていました。 左手が仕事をせず圧力がなかったことと、立ち合いが高かったために、下からすくうように差すのがうまい琴ノ若にもろ差しを許す結果となったのではないでしょうか。 作戦のミスというよりは実行にミスがあったのかな、と。 

琴ノ若のほうが精神面のプレッシャーがあったはずですが、落ち着いて自分の相撲をしました。 今日までの10日間で一番安定感を感じるのは琴ノ若です。 もろ手がヒットしたとしても、普段大栄翔のもろ手を受け止めているので効かなかったかもしれません。 

 

これまで阿武咲の相撲内容がいいので、この相撲に注目した方も多いと思います。

 

 

霧島がまっすぐ引かないことがポイントだと思っていました。 攻められても落ち着いていましたし、最後はうまく捌きました。 

霧島が横に動ければこういう結果(阿武咲が前に落ちる)になるだろうと思っていました。

敗れはしましたが、やはり阿武咲好調です。 明日阿武咲の挑戦を受ける照ノ富士は注意しなければなりません。