太郎君、きょうからまた保育園だね
「うん」
連休はどっかへ行ってきた?
「池袋の、なんかものすごくにぎやかなところに連れてってもらった」
よかったね、楽しかったでしょう
「うーん、まあ…。パパやママだけじゃなくて、じいちゃんばあちゃんも来てくれたから、断るのもなんだしね。
でもね、行ったらうちみたいな家族連れで超満員でさ、混んでてあんまり動けなかった」
そりゃ大変だったね。でもおじいちゃん、おばあちゃんも一緒に行けてよかったじゃない
「いろんな催しをやろうと思っても、どこも長蛇の列。ご飯にもなかなかありつけなかったよ」
ふーん…
「じいちゃんなんか、連休に来るところじゃないねって、疲れ果てていた。僕は普段食べられないものを食べられたし、支払いはおじいちゃんが持ってくれたから、親は助かったと思うけど。でも、正直、近くの公園で友だちと遊んだほうがよかったな」
またまた。そんなこと言ったら、パパたちに悪いじゃないか
「親って、連休になるとどこかに連れて行かなくちゃと思うのかな。車にもあまり乗ってないからって、はりきっちゃってさ。でもそんな気使うことないんだよ。パパだって、仕事で毎日遅いし、ママも僕らの世話などで、いつも疲れたって言ってるんだから、何も遠くへ出かけなくてもいいのに。僕だって保育園で年長組になって、いろいろ気使ってるから、連休ぐらいゆっくりしたかったよ」
うーん
「連休って言っても、せいぜい3日、4日じゃん。しかも出かける日や帰る日は道路が混み混み。車の中でじっとしてるしかない。何がゴールデンウィーク?って、僕だって思うよ」
確かに働き過ぎだ。普段からもう少し生活や時間に余裕があれば3日、4日の連休で大騒ぎしなくてもいいはずだね。
「テレビなどは連休になると、小さな僕らに向かってマイクを突きつけて、楽しかったでしょ、とか、おじいちゃん、おばあちゃんに会えてよかったねと、毎年全く同じようなことを言わせて、満足してる。あれ、なんとかならないですか」
はい、参考にさせてもらいます。
※以上、近所の子どもたちとの会話を参考にしました。