人生って、なかなか思うようにいかないものですね。
大相撲春場所千秋楽の優勝決定戦を見ながら、痛感しました。
元大関で東前頭4枚目の高安、大関大の里がともに勝って12勝3敗で並び、決定戦へ。
見守っていた相撲ファンの、おそらく8割以上は、高安を勝たせてやりたいと願っていたのではないでしょうか。
立ち合い、両者が踏み込んでバチーンとあたる。高安が素早く左腕を差し込んだものの、大の里も踏み込んで、左上手を取って投げ。これで高安が後ろ向きにされてしまい、攻めるチャンスを断たれました。
何度も何度も優勝に挑みながらならず、今回も、今勢いづく大関の前に屈しました。
勝負がついた瞬間、思わずあーあと、大きな声を上げてしまいました。
関取の心中を察すると、本当につらくなります。
でも、大関を陥落した後も、無念の気持ちをバネにしてきた高安関です。こうした姿勢が、日々悩んだり苦労している相撲ファンの励みにもなってきました。
大相撲界ではとっくに引退してもおかしくない35歳の元大関は、そう簡単にはあきらめないような気がします。
時間がたてば、今回の結果さえ、これからの相撲人生に生かしていくんじゃないですか。
一ファンの勝手な思い込み、願いですが、そんなあれやこれやを考えさせられた千秋楽の相撲でした。
高安関、お疲れさまでした。そしてありがとう。