先場所、最後まで優勝を争った元大関の高安(たかやす=東前頭筆頭)に注目しています。
初日、大関御嶽海に敗れ、二日目も横綱照ノ富士に屈して、連敗スタートですが、場所前の稽古やコメントから、並々ならぬものが伝わってきたからです。
その1。「いまが一番強いと思っている。大関時代(2017年7月場所から2019年11月場所まで)より強い」
さらには「成長の途中。まだまだ伸びしろがあると思っている」とも。
一連の発言には、正直、びっくりしました。
彼は32歳。いかに大関経験者とはいえ、大相撲界でこの年齢は、引退も話題になってくるベテランです。
部屋で兄弟子だった稀勢の里が32歳、貴乃花30歳、大鵬30歳、昨年引退した白鵬が36歳。平均31歳あたりが、相撲界の引退年齢です。
その年齢に達しているというのに「いまが最も強いと思っている」と言えば、〝冗談がきついよ〟とひやかされかねません。
しかし彼は、場所前、連日、下位力士と1日数十番の稽古を積み、国技館で行われた合同げいこには4日間皆勤と聞くと、どうも本音、本気らしい。
マスコミ受けを狙ったカラ元気発言!ではなさそうです。
出足は順調とはいえませんが、動きは悪くはない。何かやってくれそうな気配があります。
ただ、若干気になることも。体重の急激な増加です。番付発表の時は177㌔となっていたのに、現在188㌔まで増えたそうです。
体が大きくなれば圧力は増します。しかし急激に大きくした体で、揺さぶり、横からの攻めに機敏に対応できますか。
本場所の取組直前に、ぎっくり腰で欠場した、かつての経験を思い起こしてください。
短期間の急激な増加は、かなりヤバイ。
若干の不安材料ではあります。