横綱、大関不在の春場所は、9日目も熱い相撲が繰り広げられました。
一山本(いちやまもと=東前頭8枚目)が琴勝峰(ことしょうほう=東前頭5枚目)の攻めに崩されて何度もしりもちをつきそうになるなど、絶対絶命のピンチ。これを必死にしのいで反撃し、勝利をもぎとった一番には大歓声。
連日迷いのない相撲を展開している小結大栄翔は、ベテラン玉鷲と対戦。この日も激しい突き押しで玉鷲を土俵下に転がしました。「1日1日全力を出し切る」という相撲は迫力満点でした。
117㌔という幕内最軽量の翠富士(みどりふじ=西前頭5枚目)は、人気力士の宇良を一気に押し倒し。
前日も体重差72㌔もある大きな碧山の突っ張りをしのいで寄り立て、中日(なかび)でただ一人、勝ち越しを決めました。あの小さな体での真っ向勝負は立派です。
と、あげればきりがないほどの熱い、見ごたえある相撲が続いています。
準決勝まで勝ち進んだWBC(ワールド・ベースボール・クラシック=野球の国、地域対抗戦)は日本代表の活躍で盛り上がり、さらに甲子園では春の高校選抜野球も始まりました。
一方、大相撲は横綱、大関という看板力士が不在。いったいどうなるやらと思っていましたが、無用な心配でした。
相撲観戦は入場制限がなくなり、声を出して応援することができるようになりました。横綱、大関が休場という異常事態で、優勝のチャンスは逆に広がりました。若手力士が力をつけてきており、中堅、ベテラン力士もうかうかできません。
それが力士を奮起させ、相撲内容を面白くしている。そんな気もしていますが、どうでしょうか。