高安、念願の初優勝ならず!
若隆景(関脇)、元大関の高安(東前頭7枚目)の両者が、ともに最初の取組(本割)で敗れ、優勝決定戦となった千秋楽の優勝決定戦。
高安があと一歩まで追い詰めたものの、若隆景が土俵際で驚異的な粘りを発揮して、高安を転がしました。
若隆景の強靭なばね力には舌を巻きました。130㌔の軽量をまったく感じさせない相撲は見ごたえありました。
これからの相撲界を担っていく力士の誕生です。
一方の高安。
「楽な気持ち」を最後まで貫くことがいかに難しいか、を感じます。
でも彼は「今場所がだめでも、また次がある」ともいい続けてきました。
そうです。大関を陥落しても、32歳になろうと、まだやる、やれるという事を、ぜひ見せてください。
両者の奮闘が示したように、今場所は見どころも多く、興奮あふれる15日間でした。
同時に、相撲の前後に触れる毎日のニュースは、ほんとうにきつかったです。
ロシアのウクライナへの軍事侵攻はさらに広がり、北朝鮮の新型弾道ミサイル発射の動きにも無関心ではいられませんでした。
ロシアは、ウクライナの港湾都市マリウポリから、住民6千人のパスポートを取り上げ、ロシアに連れ去ったと伝えられました。
旧ソ連が、労働力確保のために住民、何十万人もの他国の兵士をシベリアなどに連れ去って強制労働をさせ、膨大な死者を出しました。同じような残酷な歴史を、21世紀のいま、また繰り返そうとしている。
気持ちがざわざわしました。
隣国の政権が気に入らないというだけで、なぜ街に、住まいにロケットを打ち込んで破壊し、人びとを、子どもたちを殺すのか…。
食うや食わずの国民が後を絶たない国で、なぜ核弾道ミサイルなどの開発に血道をあげるのか…。
狂気としか言いようがない事態が、近くの国で、今なお続いています。
相撲も生活も、やはり平和でこそ、と痛感した春場所でもありました。
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