稽古でやってきたことしか出ない 優勝争い大詰め | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 

           

 初場所も大詰め。13日目、関脇御嶽海阿炎(あび=西前頭6枚目)の、2敗同士の対戦が組まれました。

 

 野球でいえば、準決勝のようなもの。勝者が決勝(優勝決定戦)に進む一番は、御嶽海が制しました。

 

 立ち合い、阿炎がいつものようなもろ手突き。御嶽海はのけぞりながらも、敗れた前日とは違いました。

 

 まず最初の踏み込み。これが力強く、鋭く踏み込んで下から押し込み。阿炎は懸命に突くものの、自分の立ち位置からほとんで前に出られず、圧力負けして引き。そこを一気に押し込みました。立ち合いが中途半端で敗れた相撲とは、全く違っていました。

 

  前日、明生に敗れ、2敗となった横綱照ノ富士は、ひざの状態が心配されましたが、その懸念を吹き飛ばすような相撲で隆の勝を一蹴しました。

 これで優勝決定戦は、御嶽海ー照ノ富士戦となることがほぼ確定です。

 

 ここまでくると、カギは両者が場所前、どこまで稽古を積んできたか、やるべきことをやってきたか、です。

 

  「稽古場でやったことしか場所では出せない」 (照ノ富士)からです。

 たまには偶然とかまぐれもあります。経験の積み重ねも無視できません。しかしそこにくるまで、どれだけ真剣に自分と向き合い、稽古をやってきたか。

 それが御嶽海だったか、照ノ富士だったか。千秋楽の大一番でその答えが出ます。

 

 野球の決勝戦や、大学や高校の入学試験と同じかもしれません。

 

 コロナ感染が異常な広がりを見せるなかで、外出を控えて、自宅で相撲観戦する人も増えています。そういう人たちも「相撲って結構面白いね」と言うような熱い相撲、決定戦に期待します。

 

 一方、2場所連続で横綱―大関正代戦がなくなりそうです。大関が優勝争いにまったく絡めない。これまた、かなり深刻です。

 

 

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