九州場所の優勝候補はやはり横綱照ノ富士(てるのふじ)。その横綱に挑んだのが、このところめきめき力をつけている25歳の霧馬山(きりばやま)。一瞬もろ差しになるなど果敢に攻めこんだものの、横綱が最後までまわしを離さず、下から崩して仕留めました。
それでも霧馬山は先場所と同じように果敢な攻めで、横綱も〝こりゃ、うかうかできないぞ〟と感じたはずです。
先場所、新横綱の照ノ富士にいきなり黒星をつけた、東前頭筆頭の大栄翔(だいえいしょう)。九州での初日は、激しい突き押しで大関正代(しょうだい)をのけぞらせて圧勝。今場所も活躍しそうな気配です。
ただ、物足りなさも残った初日でした。幕内後半には、攻防ある相撲も多かったものの、前半は、手に汗握るような取り組みはほとんどなし。これでは、2年ぶりの九州・福岡での開催で、今年納めの場所としては少々情けなさすぎます。
コロナ禍は大相撲界にも深刻な影響をもたらしました。力士の命が奪われ(1名)ました。感染者が出た部屋は全員が休場を余儀なくされ、本場所は無観客、入場制限措置、巡業の中止、出げいこも禁止されました。小さな部屋に所属する力士にとっては大打撃です。 これまで経験したことのない事態の連続でした。
これにたいして相撲協会と力士たちは懸命に対処してきました。
感染者は徐々に減少しつつあり、少しずつ通常の生活が戻りつつあります。しかし、楽観はできません。
こうした中でいま、力士たちができること、努力すべきことはなにか。土俵上で闘志あふれる、攻防ある相撲を見てもらう。これしかない、と思います。
照ノ富士がNHKのインタビューで「九州場所の一番の目標はお客さんが盛り上がってくれること」と語っていましたが、ほんとうにその通りです。
ぜひぜひ、熱い相撲に期待しています。
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