白鵬の相撲を叱る 現職親方ら | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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 本日は、土俵からちょっと外れます。

雑誌『文藝春秋』10月号に掲載された元大関小錦(こにしき)と、元横綱武蔵丸(むさしまる)=現武蔵川親方=の対談記事についてです。読まれた方も多いかもしれません。

 

 「照ノ富士よ、白鵬になるな」.。刺激的なタイトルです。

 ともにハワイ出身。現役時代、強烈な相撲で〝黒船来襲〟などと騒がれた小錦。武蔵川親方は横綱貴乃花(たかのはな)や曙(あけぼの)とともに大相撲人気を盛り上げてきた第一人者。その対談は興味深いものでした。

 

 二人の横綱白鵬(はくほう)についての見方は厳しい。

 武蔵川親方は、白鵬が連発する張り手、かち上げについて「あれはプロレスでいう『エルボー』。『かち上げ』という相撲の技ではないよ」と断言。相手の頬を張るのも「まるで『ビンタ』しているみたいだ」と断言します。

 

 ここまで厳しく言うのは「ヒジを顔面に当てると相手が脳震とうを起こす危険があるからなんだ。その後の人生にかかわる大きな問題」と、武蔵川親方は言います。そのうえで、入門したばかりの新弟子や若い力士が、横綱の真似をして張り手を繰り出していることを心配します。

 

 小錦さんは、白鵬が出ては休み、出ては休みを繰り返していることなども挙げ、「横綱として、とても見ていられない相撲を取っているのを許し続けている師匠も協会もおかしい」といいます。

 

 白鵬が、国際的な相撲大会を開催していることや、東日本大震災で慰問の土俵入りをしてきたことに触れた武蔵川親方は「土俵上の振る舞いと、土俵外の行動はまったく別の問題」と、びしりと指摘します。

 

 白鵬の相撲については、自分もこのブログでたびたび厳しいことを言ってきましたが、大相撲界を沸かせてきた元大関や現職の親方がここまで厳しく見ているとは…。正直、驚きました。

 

 白鵬当人、相撲協会がこうした指摘をどう受け止めているのか。ぜひ知りたいものです。