これほど不運な力士も珍しい。 関脇の高安(たかやす)です。
前2場所で計20勝を挙げ、成績次第では大関復帰か、とみられていたのに、場所直前に「急性腰痛症」(ぎっくり腰!)で休場という発表。好調と聞いていただけに、がっくりしました。
3日目から出場し、11日目、翔猿(とびざる)を破って、勝ち越しまであと1勝としました。ただ、今場所の大関昇進はお預けです。
三月場所もそうでした。終盤まで単独トップで優勝争いを引っ張りながら、14日目に翔猿に敗れて、念願の初優勝を逃しました。
でも底力はあります。同じ部屋で兄弟子の稀勢の里(きせのさと=元横綱。現荒磯親方)との稽古で鍛えられてきました。何番も稀勢の里と申し合い稽古を繰り返す三番稽古は、そんなにやって大丈夫かと、いつもハラハラするような激しいものでした。
それが実って大関へ駆け上がったのですが、優勝や横綱昇進が話題になると、ガチガチになって思うように体が動かない。不思議な力士で、見ていて、いつも歯がゆい思いでした
誰でも大一番になれば緊張はするでしょうが、高安のそれは一ランク上?でした。
でも、人はそれぞれ。誰だって、苦手もあれば弱さも抱えています。まして優勝など相撲界最大の目標に挑むのですから、緊張して当たり前です。
今場所もダメか、と嘆く必要などありません。そういうチャンスに出会えるだけでも幸せと、気持ちを切り替えてください。
兄弟子の荒磯親方は8月、独立して部屋を起こします。自立に向けて待ったなし!です。