〝お子様〟から抜け出せるか、阿炎 | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 

           

 今場所、十両に復帰した阿炎(あび)は9日目、勝ち越しをかけて佐田の海(さたのうみ)戦。2度の取り直しの末に敗れ、残念ながら勝ち越しを逃しました。前日、魁勝(かいしょう)に敗れて、幕下から続いていた連勝記録は21で途切れたものの、7勝2敗とまずは順調です。

  

 阿炎にとって名古屋は、なかなか縁の深い場所です。

  一昨年は、初の三役入り(小結昇進)を決めた縁起のいい場所。

 

  しかし昨年は一転。東京開催となった7月場所7日目から、相撲協会が決めたコロナ対策のガイドラインに違反したとして、師匠の錣山(しころやま)さん(元関脇寺尾=てらお)から強制的に休場させられました。

 全国民が自粛生活を余儀なくされているとき、何度も「夜の接待を伴う飲食店」に出入りし、そのうえ、一緒に出掛けた力士と口裏を合わせて嘘までついていました。 

 

 錣山さんは「悪い人間ではないが、いつまでもお子様で、すぐ羽目を外してしまう」と、ぶぜんと語っていました。でもはっきり言って弁解の余地のない破廉恥な行動でした。

 

 3場所出場停止の処分を経て再び十両の土俵を踏んだのが、2年ぶり開催となったことしの名古屋場所です。阿炎にとっては実に目まぐるしい1年でした。

 

 3月に幕下に復帰すると、2場所連続の全勝優勝、一気に十両に返り咲きました。相撲のセンスのよさ、強さをそなえた力士です。

 

  3月に幕下で勝ち越しを決めた時、本人は「まだ成長途上なので、もっと努力していく」と語りました。

 27歳になって〝お子様〟というわけにもいきますまい。心も相撲も成長途上から抜け出せるか。試練の日々が続きます。