次元カーテンを越えて
ホメオスタシスはこの宇宙の波動に沿っている。
有機体は潜り抜け、
無機質な装飾は、
崩壊し、
そのデータだけが、
次元カーテンに記憶される。
無限に揺らぐ波動カーテンは、
遥か彼方の空間に、
その記憶を
具現化することがある。
抜け殻の無機物は、
その中に淡く有機質の余波を醸し出す。
データの幽霊と言われる現象だ。
それは、AIの演算の中にも現れることがあり、
ゴーストターミネーターたちは、
日夜、
量子揺らぎと戦っているのだ。
裸体にやさしく纏わせるように。
この宇宙を駆け回る裸体の君へ
の
エチュード。
(My Idling Work)