２３日は再び岡山出張であった。明くる２４日の朝から会議だったもんで前乗りして先方と軽く打ち合わせと準備ということになっていた。一緒に行く同僚は３時間以上座るのは無理と飛行機で。電車移動が好きな俺は品川より新幹線で行くことにした。夕方、彼の地で合流することにする。
品川駅に着いたらまずすることは決まっている。立ち食いそばのあずみ野（中央口橋上店というらしい）でコロッケそばを食べるのだ。
見た目はなんてことない普通のコロッケそばなのだが、ここの出汁はちょい甘めなんだな。そこに七味を多めに入れてコロッケを出汁に浸しながら食べる。コロッケの衣がふにゃふにゃしてきて、中のイモも出汁に溶け出してきてウマ～！となるわけだ。あっという間に完食。これはまあ朝飯というこっちゃね。
腹がちょっと落ち着いたところで本屋に入る。最近新刊本屋にはご無沙汰だった。新幹線で読むのにちょうどよい何か軽めのやつはないかなと物色すると、ありました。「俺はまだ本気出してないだけ」の４巻が出てたよ。
「俺はまだ本気出してないだけ」は最初の１巻目にして名作が約束されたような漫画。４０オーバーのバツイチ子持ちの中年シズオが自分探しのため会社を退職し思いつきで漫画家を目指すペーソス溢れる内容。ギャグっぽいタッチなんだけど時に笑うに笑えないビターなテイストの名作だと思う。なかなか新刊が出ないなあと思ってたら連載休止してたんだね。どうりで出ないわけだ。で、新刊の４巻がようやく出た。
さ、続いては新幹線乗ってから食べる昼飯を。これも必殺の定番、チキン弁当である。
外観はこんなので・・・
中はこんな風になってます。８００円だったかな。ＪＲ東日本エリア（多分）伝統の駅弁。ケチャップ味のチキンライスの上にそぼろの玉子とグリーンピース、チキンから揚げとポテサラ、それにスモークチーズのおまけという内容。チキンライス、玉子、から揚げと、つまりチキン縛りの弁当というわけだ。以前はこれに生レモン１/４カットとレタス、それにシソ風味やフレンチタイプのドレッシングが付いていたのだが不況の煽りか付かなくなってしまった。現行はレモン果汁の小袋付きになった。残念であるが。。
なんとこれ、１９６４年から販売され続けてる大ロングセラー駅弁なのだ。非常に安定したおいしさ。いつ食べてもうまい。西への新幹線移動、目的の半分はこの弁当目当てかもしれない。
流れる車窓の風景を見ながらぺろりと完食。眠たくなる前に漫画読まなきゃな。さっき購入した「俺はまだ本気出してないだけ」４巻を読み始める。ヘッドフォンから流れる本日のＢＧＭはカーネーションから始まりゆら帝、スウィンギンバッパーズ、バンバンバザールからリトルクリーチャーズという相変わらず節操のないもの。
今回の「俺はまだ～」にはシズオのサイドストーリー「俺にも若い頃があったんだぜ」（冷静に考えたら凄いタイトルだな）と特別編の「宇波綾の話」というのがあって、読んでるうちに不覚にも泣けてしまう。まさか「俺はまだ～」で泣くとは思ってなかった。ヘッドフォンから流れるＢＧＭがちょうどスカフレイムス「東シナ海」だったことも加勢したな。男泣きの琴線を大いに刺激する勇壮な望郷の曲。最近は涙腺がホント弱くなり困る。
岡山に到着し本日分の打ち合わせも無事終了。チェックインを済ませシャワー浴びて、今日はいっちょ前から行ってみたかった鮨屋に行くかということになり「魚匠」へ。一説には鮨の世界、西の横綱とも言われてる老舗。二代目の女将さんが握る珍しいスタイル。ままかりや小鯛、鮑など近海で捕れた新鮮なネタの数々は当たり前だけどおいしゅうございました。燦然なる倉敷の日本酒も鮨の邪魔をせず非常に旨かった。
最後のあたりに登場の穴子一本巻きの鮨。こうしてシャリを包むスタイルなんですね。初めて食べた。
久しぶりに旨い鮨を堪能した。ごちそうさまでした！
宿近くのバーに寄って一杯ひっかけて締めラーへ。今日は食ってばっかだな。頻繁に来れない場所だと思うと俺の胃袋は確実に拡張するのだな。便利な機能である。先日に続いて豚松を再訪する。ネギ醤油ラーメンと焼き飯再び。完食し自分の食べっぷりになんか軽い感動を覚える。岡山出張で確実に太ってんな、俺。さ、宿に帰って明日の仕事がんばろう。おやすみなさい。