日曜は曇天。神保町シアターで映画を観る予定なのだが上映まで時間あったので黒門亭へ。

上野広小路にある落語協会2階でやってる週末勉強会。


柳家緑君 / 小町

柳家小太郎 / あくび指南

橘家圓十郎 / 風呂敷

- 仲入り -

金原亭駒三 / 蛙茶番

古今亭 / 浜野矩随


前座さんから二ツ目、真打ちまで観れてこれで1000円とお得な勉強会。


小太郎さんのあくび指南は2回目。当たり前だけどマクラも同じだった(笑)。でも前回よりもこなれてて凄くよかったな。登場人物にふくらみが出てた。稽古を重ねているのだろう、この人はホントに淀まないね。噺もおもしろいし化けそうな噺家さんだ。


圓十郎師、今日は風呂敷。高座から俺のこと見つけて変に緊張させるんじゃないかと目を合わせないようにする(苦笑)。ま、あんま関係なかったかな。今日はマクラ含めて落ち着いており非常に面白かった。登場人物たちもキャラ立ってたし、くすぐりも絶妙。客席も爆笑してた。噺の中で機転を利かせる鳶頭のキャラが、師に非常に合ってたような気がした。文左衛門師じゃないけど師も大柄だし、大きく身体を動かす芸はとってもいいんだな。ふ~ん、これは発見。お人良しで豪快で明るくて、けど実は気の弱いキャラとかやると相当いいんじゃないかな~(笑)。師にはこの路線を大いに期待したい!


で、今日問題の噺が蛙茶番だった。初めて聴く噺。駒三師も初めて観させていただいた。

いや~~~~~~面白かった!こんな面白い噺があったんだねえ。ここんとこ聴いた噺のなかでも上位にランクインする噺であった。駒三師はベテラン中のベテラン。最近は若手の落語会ばかりでつまりこういう噺家さんの噺を俺はあんま聴いてなかった。勉強不足だな。駒三師の噺に今日はちょっと唸ってしまったのだ。

とにかく芝居小屋の色とりどりの舞台の感じが見えるのだ。上手い噺家さんの高座で体験する例のやつだ。

建具屋の馬鹿半のキャラも最高。サゲもよかったなあ。

駒三師、やはりというか師匠は十代目金原亭馬生師であった。つまり白酒師の師匠、五街道雲助師の兄弟子にあたる。俺が好きで観続けてる白酒師と同門だったのだなあ。そうかそうか。そんでもって馬生師は志ん生の子供で志ん朝の兄貴。生前の馬生師や志ん朝師は駒三師みたいな感じの高座だったんだろうか。面白いと思ってる噺家さんのDNAみたいなものが、こうやって繋がることに感動を覚えた。最近は柳家一門を観ることが多かったのだが、古今亭一門もやはり凄いや。駒三師、是非また観てみたい。