28日はコーヒーカラーワンマンライブ@恵比寿天窓Switch。銀座博品館劇場以来、半年ぶりのワンマン。



職場恋愛
坊っちゃんの時計(新曲)
サウナ
釣り(新曲)
ピーちゃん
エンドレス(新曲)

ワンナイトブラジル
お前の部屋まで
レンタカー
太陽の季節
昆虫のワルツ
港が見える丘~ノーザンライト
人生に乾杯を

- アンコール - 
夢を売る男
あなたがいたから僕がいる


スーツ姿のサラリーマンが多い。恵比寿横丁繋がりのお客さんであろうか?会場は満員の盛況であった。久しぶりのナマコーヒーカラーであるが、やっぱいいな~。音もよかったし、全体の流れも素晴らしかった。あっと言う間の全17曲、1時間45分だったな。ずっと聴いていたかった。


梅雨の季節先取りのWETな構成がライブのテーマとのことだった(笑)。とにかくまず新曲の威力が凄かった。「坊ちゃんの時計」という歌は坊ちゃんが壊した止まった目覚まし時計の主観の歌。♪~坊ちゃん、あなたが心配だ~って、よくあんな視点の歌詞を考えつくものだ。続く「釣り」という唐突なタイトルの新曲は、釣られてバケツで泳ぐ魚に主人公が自身を投影して思う作品。♪~腹を空かせていても俺は餌を食らいたくはない~だったかな?この曲はさらに化けそうな予感。


で、問題の「エンドレス」。最初「ジム」というタイトルだったそうだが改題したらしいこの新曲が今回の個人的な目玉だった。仕事で、会社で、うまくいかないサラリーマン(であろう)男が溜息交じりでジムのプールに浮いている話。♪~俺のあだ名はミスターエンドレス。ありがとう、ごめんなさい。~う~む、こりゃ凄い歌だ。聴いてる客席もみなシーンとしてたもんな。非常に身につまされる、会社員ならみんな一度は思ったことのある感情。キツイ内容の歌だったがあのビターなムードと切なさは捨てがたい。名曲になるんじゃないか?


途中、パーカッションが加わりサンバさながらの「ワンナイトブラジル」、5年以上ぶりに聴く「太陽の季節」、さらにグッと表現力と説得力を増した仲山氏の歌唱で描かれた濃厚な「サウナ」「昆虫のワルツ」等。まるで文学作品、名短篇の朗読を聴いているかのような錯覚さえ覚えてしまった。


立川談志師が言った名言「落語は人間の業の肯定である」同様、仲山氏の作る作品もまさに人間の業の肯定である。今日のコーヒーカラーを聴いてて、なんで自分が落語にのめり込むのかちょっとはっきりしたな。先にも書いたが、仲山氏の表現力は作家の部分も歌唱の部分も以前よりも数段深化している。天才がさらに自分なりの努力をしてきた結果のようなものを今日は見てとれた。Teshiの作る曲も仲山氏の詞の世界を壊すことなくうまくマッチしているものであったし、今年バンドとしてさらに化けることを期待する。ホント凄いわ。


楽屋がよくわからなかったこともあり、直接挨拶せずに会場を後にする。拙作「人生に乾杯を~別れの曲~」PVに続き「エンドレス」あたり、またPV作らせてくんないかな~とお願いしとくんだったかな。また恵比寿横丁に顔を出すことにしよう。


ライブが終り三軒茶屋へ。もつ焼きえびすさんで飲んで、その後銭湯へ。さっぱりしたところで2件目の居酒屋に。そこでさらに一人合流して朝まで飲む。


午前5時。湿った空気に梅雨が近いことを感じる。