長かった仕事が今朝ようやく一段落した。

全部終って麻布たぬ吉で軽く打ち上げて帰ったら空が明るかった。爆睡して空腹で昼頃目が覚める。

何食うか迷ってるとふとはつねのことが頭をよぎった。

西荻窪はつね。ラーメンの名店。

一旦考え出すとどうにも逃れることができず遠征することに決める。


久々に行ったはつねは昼も過ぎていたので並ぶことなく入店できた。

いつもならいきなり焼豚ワンタンメン大盛りなのだが、本日はタンメンを注文。

ご主人から「あれ?いつもと違うな」という表情をされる。

大丈夫、ちゃんと二杯目はいつものいただきます。ということで二杯目はいつもの焼豚ワンタンメン大盛り。

そう、ここでは二杯が私のノルマなのだ。


出汁やたれがどうなっているのか私にはよくわからないのだが、ここのラーメンは最高にうまい。以前近所に住んでた頃はほぼ毎日食べていた。澄んだ醤油スープの典型的な東京ラーメン。普通盛りに入ってる竹輪もいい感じ。先代のおじさんの頃から通っているが、現在のご主人もきちんと味を継承されていて安心の旨さ。

今更ブログ始めたので写真撮ろうかともちらと考えたが、いやいやこちらでは野暮な行動である。いつものように心してラーメンに向かう。


まずチャーシューが凄いんだな。ローストポークというか、中がまだ少しピンク色してて柔らかい。スープに浸してるうちに熱で少し堅くなる寸法。しかし私は出されたとたんにまずチャーシューだけを全部どんぶりのヘリに乗っけて柔らかさをキープする。で、柔らかいままのチャーシューを麺と一緒に食べることにしている。んなことどうでもいいんだけどさ。ちょっと塩辛いチャーシューが最高に麺に合うのだな。至福の瞬間。口中調理、ここに極まれり。

次にほとんど皮だけの繊細なワンタンを蓮華でスープと共に。名脇役であるな。ツルツルの麺、旨みが凝縮された、どうなっているのかわからないスープ、全部が俺好み。一杯食べると物足りずついついお代わりとなる。いつも二杯食べてるからご主人にも顔覚えられた様子。そりゃそうだわな。

本日もスープまで一滴残さず完食。いや~旨かった!はつねを出たときに見上げた空は青かった。


7~8人でいっぱいになる古いお店。清潔そうな青い暖簾。寡黙な職人然としたご主人と奥さま(かな?)。ちっちゃく流れるAMラジオの音。これ以上のシチュエーションをどう望めようか。

確か取材は一切断ってるお店と記憶する。でも食べログには載ってたな。あれは口コミだもんな。

未来永劫、はつねは今のままそこにあって欲しいと切に願うばかり。


お腹が満たされたところでいつものコース。

古本屋巡ろうとするも、にわとり文庫も音羽館もなんとお休み。え、CD屋の雨と休日も休みじゃないか。こけし屋も休み。火曜の西荻は使えないな。新堀ギター2階では先生と生徒さんがギターのレッスン中。横目に見ながら信愛書店へ。ユリイカを購入。今回の特集はポンジュノだったんで。

ちょっと歩いて天狗湯へ。ここは手ぶらセットも充実してるなかなかいい銭湯。なんでも井戸の水をあっためてるらしい。ひと風呂浴びてそれいゆでコーヒー。ユリイカを読み始める。

とここで職場から電話。急な呼び出しで戻ることに。。。

あ~これから落語カフェに三之助と天どん観に行こうと思ってたのに。

中央線に乗り仕事に戻るのであった。トホホ。。。。