いかん、B-52's について書いたら調子が出てきちゃったよ。と、勢いで microstar (マイクロスター)にちょっと触れる(ちょっとじゃないか)。


なに大丈夫よ
microstar / microstar album (Vivid VSCD3382)


もう2年前になるのか。某日、新宿のディスクユニオン前を通りかかったらなんとも心地よい音楽がかかっていた。既聴感があるようなないようなメロ、それでいて初めて耳にするボーカル。30秒~1分くらい聴いて、これが新人だったらえらいことだと判断し店に飛び込んだ。店頭でかかってるのは何ですか?店員さんが教えてくれたのがこの作品だった。


microstar 「microstar album 」 彼らのファーストアルバムであった。大げさに言うと、自分にとってシュガーベイブ「songs」、大滝詠一「A Long Vacation」、ピチカートファイブ「カップルズ」に続く第4のポップス作品と確信した。素晴らしい出来だった。


とにかく音がよかった。ホントにPCで作っているのか疑わしくなってくるくらい、いろんな楽器の鳴りがよかった。作家の耳の良さに驚嘆した。メロも秀逸。曲によっては限りなく琴線を攻撃され、懐かしさと切なさでいっぱいになること請け合い。女性ボーカルの声質も非常に好み。スクーターズのリードボーカル・星野節子女史のようでもあった(脱線するが、ピチカートのコロムビア初期の名作「サンキュー」での星野女史のコーラスはサイコーです)。


こんな作品を今作る人がいる驚き。タメ年くらいなのか?今までなんで知らなかったんだ俺は!達郎も大滝もピチカートもロジャニコもネオアコも、そして定番オールディーズやマイナーソフトロックも聴き込んできたようなマニアなバンドにきっと違いない。そう思うといてもたってもいられなくなり、ファンレターを送った(笑)。で、お会いすることができました。


microstar ご本人である佐藤さんはなんと年下でいらっしゃった。非常に理知的な方で、所謂マニアぽさはあまりなく、職人気質な音楽愛に溢れた素晴らしい人だった。久しぶりの音楽的邂逅でかなり飲んじゃったなあ。


そんな佐藤氏、microstarとしてライブ活動はやられていないが、先日まだ作ってる途中の作品を少し聴かせてくれました。これがまた素晴らしかった!ホントにメロディーメーカーなんだな。SSW作品のようでもあったそれは男の泣きのツボを大いに刺激した。


佐藤さん、早く次の作品出してくださいね。microstar、まだの人は是非ファーストを聴いてみてください。 これからの季節に最高です。