AIにできること、できないこと---ビジネス社会を生きていくための4つの力 藤本 浩司 (著) | 大学生の読書感想文

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きまぐれ記録用ブログです。いくつになっても本が好き☺

 

 

こんばんは。サマーです!

 

今日読んだ本は「AIにできること、できないこと」です。

 

AI、ホットな話題ですよね。私も非常に興味があります。

「AI vs 

 

 

子供たち」という本もとても面白かったので、機会があったら、ぜひ。

 

 

 

この本は東大受験合格を目指す東ロボ君の研究者の方が書かれているのですが、

今回ご紹介する本は少し違った視点からAIを分析しています。

どちらも違った良さがありました。

 

正直、AIやITについて精通していらっしゃる方は、この本は少し物足りなく感じるかもしれません。

しかし私のように、AIの仕組みや可能性の専門的な知識がない者としては、

とてもわかりやすく、読み応えのある本でした。

 

この本は、AIに必要とされる4つのポイントを軸に展開されます。

・動機:解決すべき課題を定める力。
・目標設計:何が正解か、どうなったら解けたとするかを定める力。
・思考集中:考えるべきことを捉え、解く上で検討すべきことを絞る力。
・発見:課題を説く要素、正解へにつなげる要素を見つける力。

結論から言うと、AIは「発見」以外の3つは持っていないそうです。

AIはまだまだ不完全なんですね~。

 

それにしても最近のAIの活躍はすごいですよね。

チャットボットのように、24時間対応のコールセンター代わりのAIがあったり、

ゲームでは当たり前のようにCPUと戦えたり、「Hey,Siri」と言えば質問に答えてくれたり。

他にも、Googleの開発したAIが囲碁のトップ棋士を叩きのめしたり、

車が自動で運転してくれたり。

 

しかしそんな新しいテクノロジーに恐怖を覚える人も多いと思います。

 

AIは本当に人類にとって脅威になりえるのでしょうか。

 

私個人としての答えは、NOです。

といっても私は専門家でもなんでもないただの学生なので、なぜそう思うかについて

論文を書きなさいと言われたら困っちゃうし、たぶん無理です。笑

でも、この疑問は議論の余地がありますよね!考えるととてもワクワクします。

 

イギリスの物理学者スティーブン・ホーキング博士は

「AIは制御不能になりかねない」と言ったそうです。

AIが暴走し人類を脅かす未来は来るのでしょうか。

 

私が先ほどNOと答えた理由は、人類の敵は人類であるからです。

この本に記してあったように、私たち人間の統合的な知能には程遠いのが

今現在開発が進められている「弱いAI」なのです。

AIが使える選択肢は、AI設計者が設計していて、人間が実現してほしくないな~と

思う選択肢は初めから与えられていません。

なので、SF映画にあるようなAIが人間のような知能を持ち暴走する

なんてことはあまり起こりえないのです。

 

しかし、AIに望まない選択肢を与えて悪用することも可能です。

そういった意味では非生物学的なテクノロジーは制御不能に

なりかねないのかな~と思いました。

使う人(使い方)によって、希望にも恐怖にもなりえるということです。

 

あとよく議論されるのが、AIによって仕事が奪われ失業者が増えるのではないか

という問題ですよね。ディベートでもよく取り上げられる話題です。

確かになくなる仕事も多いと思います。

その代わり、新しい仕事が生まれ、AIの不完全な部分を補うために

やはり人間の力は必要であるはずです。

 

見えない敵と戦う時、どうしても不安を感じてしまいますよね。

しかし、この本などでAIについての理解を深めることで、AIにはなにができてなにができないのか、

AIと人間とがうまく共存するためにはなにが必要なのかを知ることができます。

本を読むと、見えないと思っていた敵が、見えるようになります。

デジタル時代を生きていく上で、そうやってITやテクノロジーの知識を蓄えていくことが

重要なのかなと思いました。

 

人間とAIの関係についてもっと考えたいです。

 

ではまた。

さんぱいじゅんぱ。