少し前にダブルショックなことがありました。
ゲームアプリで『騎士とドラゴン』という素敵なドットゲームがあったんです。音楽も聖剣Legend of Manaの人で。
それがサービス終了……。ゲーム自体ログイン出来ない為もうあのドット絵も見られないし、音楽も聴けない。
まあ、そのこと自体は結構前なので諦めもついていたのです。何より、次回作制作中ということでしたし。事前登録キャンペーンにしっかり登録して楽しみに待っていたんです。
しかし、しかし。待てどもその後何の知らせもなく忘れかけていた最近のことです、「開発中止のお知らせ」が届いたのは――。
泣いていいですか?
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・森見登見彦『有頂天家族 二代目の帰朝』幻冬舎 (2015/2/26)
・新井素子『あなたにここにいて欲しい』講談社 (1987/08)
・六冬和生『地球が寂しいその理由』早川書房 (2014/10/24)
・万城目学『鴨川ホルモー』産業編集センター (2006/04)
・西條奈加『まるまるの毬(いが)』講談社 (2014/6/25)
・小川洋子『注文の多い注文書』筑摩書房 (2014/1/23)
・森見登見彦『有頂天家族 二代目の帰朝』
――狸の名門下鴨家の三男・矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。「面白きことは良きことなり」という父の教えを胸に、誰もが恐れる天狗や人間にちょっかいを出しては、愉快に過ごしていた。そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎである“二代目”が英国より帰朝。狸界は大混迷し、平和な街の気配が一変する。しかも、人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を懲りずに探している…。阿呆の誇りを賭けて、尊敬すべき師を、愛する者たちを、毛深き命を守れ!待ちに待った毛玉物語、再び。愛おしさと切なさで落涙必至の感動巨編。――
待っていました全身全霊で! 勿論発売日に買いました。サイン会には行っていません。電車でこれを読んでいたお姉さんに思わずいい顔で親指を立てたりしたくなりました。
内容は本当、前回の続きという感じでハチャメチャな軽快に楽しい森見ワールドです。少しスケールアップして京都の街がエライことになってしまっていますが。
前作よりも連作短編、という感が強かったです。二代目中心の話かと思いきや色んな主題が合わさって、メインはさてどれなのかと言えなくもありません。どこから読んでも面白いともいえます。
というか三部作!? これで終わるわけはないと思う終わり方ですが、なんだか因縁めいてきた話になりそうです。
執筆未定。潔い。気長に待ちます。何かのファンでいることは楽しいものです。ありがとう森見先生、応援しています。
・新井素子『あなたにここにいて欲しい』
――どんなことでもツー、カーでわかってしまう“特殊な関係”の“あたし”こと真美と祥子。けれど、そんなあたしたちの間にも、誰も知らない“悩み”がいっぱい!ふたりをからめている不思議な糸の正体って、一体なんだろう?―現代のファンタジストが描く、若い女性の奇妙な愛と夢の長編青春物語。――
面白いんですよねぇ、今読むと少し時代掛かっているんですけどそれでも。
ジャンルはSFというか超能力です。とてもテンポが速いのでぽんぽんと読んでしまいました。
幼馴染同士、しっかり者の真美と生活力0の祥子は、ある日綾子と名乗る謎の女に出会ったことから日常が崩壊しはじめて――。
少なからず小説を読むときには頭の中でイメージする絵があると思いますが、新井素子の小説はどれも少女漫画チックな絵柄で想像されます。筋立てもだいたいそんな感じです。
でもそれだけじゃなくて、意外と、というのも違いますが、書いてあることはそんなに軽くも地に足が付いていなくもないです。
設定はSFですが、その超能力バトルに主眼を置くのではなく、その能力故の苦悩や、友人、家族との付き合い方考え方、そういったことを説いた本です。
読後感は爽やかではあるのですが、綾子の将来を考えるとうーん、と唸ってしまいますかねえ。
・六冬和生『地球が寂しいその理由』
――地球と月を統括する量子コンピュータのAI人格は、双子の姉妹だった。姉のアリシアは、崩壊寸前の地球環境と社会の維持につくす優等生タイプ。妹のエムは、ゴシップに夢中な月の脳天気ガール。人間を常に教導し畏怖されている姉妹だが、秘密の専用回線では毎日喧嘩ばかり。月のヘリウム3採掘権をめぐる姉の申し入れに対して、妹が出した条件はなんと地球のロックスターの月面公演依頼だった。万事がこの調子の妹にアリシアは激怒するが、エムには姉に告げられないある“秘密”があった―星間を行き交う罵詈雑言の応酬の裏で、地球圏全てを巻き込む壮大な危機が迫る…。ハヤカワSFコンテスト大賞受賞第1作。――
ハヤカワSFシリーズJコレクションです! このタイトル見ると内容問わず読んでしまいます。
前回読んだシリーズは『テキスト9』でしたっけ。あれも面白かったですがいかんせん難解でどこがどう面白いかを伝えるのも一苦労ですが、こちらは筋立てもしっかりしており解りやすく、かつ、面白かったです。
地球のAIアリシアと(関係ないですがアリシアと聞くとライブアライブの中世編思い出します)、月のAIエム。その二人の間に、世界的ロックスターのオパールと、エムに熱烈なラブコールを送る凄腕ハッカーのロータスが絡み、地球の荒廃と宇宙の崩壊の競争、AIの元になった禁制AIを巡るSFです。
要は、宇宙を形作るダークマター「反物質」が物凄いスピードで宇宙を崩壊させていて、月AIのエムはそれから逃れたい。しかし地球AIのアリシアはその何億年後かの宇宙崩壊よりも、あと何年もつか解らない地球をどうにかしたい。しかし必要なジュールの量は限られている。
月のエネルギー提供を求めるとエムはオパールを渡せと言ってきて、実はオパールは――。
地球と月の対立はやはり『月は無慈悲な夜の女王』を彷彿とさせました。ラストも少し似ています。
結局問題の解決は出来ていないまま、少し唐突な終わり方だったように思えます。ロータスが特に。冷静なアリシアがおかしな思考を始めるあたりは読んでいて少し怖かったですが、やはりこうでなくてはいけないですよね!
オパールの口癖が結構面白くて好きでした。あはあ?
・万城目学『鴨川ホルモー』
――このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。――
森見登見彦のブログによく万城目学の名前が出てくるのですよね。
というか思い返してみれば、『鹿男あをによし』も『プリンセス・トヨトミ』も、途中で挫折していたんでした。合わないイメージがあって、しかも何故か自分の中で舞城王太郎と被っていて(舞城王太郎は『阿修羅ガール』が駄目でそれ以来読んでいません)、食わず嫌いというかなんというか。
最初は思っていたのとなんか違うなーと。もっと阿呆学生の青春ものかと思っていた前半。やや鬱屈とした感じ。
まさかのファンタジーに突入し、吉田神社の儀式のくだりで面白くなってきた中盤。サムシングっていうのは初めて聞いた。わくわく。
内部分裂、恋の鞘当、意外な京都の危機、やっぱりちょっと思っていたのとは違う感じで進み、終わり方は予想通りな後半。
全体としては、うーん、普通に面白かったけれど、どうでしょう。記憶に残る作品かと言われれば即答しかねてしまうかなあ。
映画化もしているんですよね。映画だけ観た人に話したら、微妙に話が食い違ったのでもしかしたら映画版はまた違うのでしょうか。だからと言って観る気はないですが。
他の作品も再チャレンジしてみようかなぁ。
・西條奈加『まるまるの毬(いが)』
――武士から転身した変わり種、諸国の菓子に通ずる店の主・治兵衛。菓子のことなら何でもござれ、驚異の記憶力を持つ出戻り娘・お永。ただいま花嫁修業中!ご存じ、南星屋の“看板娘”・お君。親子三代で営む菓子舗「南星屋」。繁盛の理由は、ここでしか買えない日本全国、銘菓の数々。でもこの一家、実はある秘密を抱えていて…。思わず頬がおちる、読み味絶品の時代小説!――
鱗や繁盛記に次ぐ料理ものの時代劇です。こちらはお菓子です。鱗や~よりこちらの方が好きでした。
親子三代で小さなお菓子南星屋を営む治兵衛は、実は将軍の御落胤。そのことを隠し、武家の家を出て菓子職人として諸国を旅して生きてきた治兵衛。小さいが店を持ち、孫も出来て幸せな日々を過ごしていたある日、店で売り出した菓子のことで詮議を受けることになり、それが元でだんだんと日常が変化していく――。
お君ちゃん可愛い。いい性格しているし、河路様じゃなくても嫁に欲しいなあ。というか皆出来た人ばかりで、哀しくなってきます。理不尽な目に遭ったらもっと怒ってもいいと思うのに。切ないばかりです。
六十歳を過ぎてからも自分の出自に足を取られ、しかもそのことが孫の縁談を壊すことになってしまう、謝りたくても誰も自分を責めてはくれない。治兵衛の心中を思うとやりきれないですね。そういう事が嫌で、十歳で家を出たというのに。
娘のお永も、長い諸国巡りの中で自分を抑え相手を立てることが身についてしまって、上手く感情を外に出すことが出来ない。旦那に浮気されても、その旦那が戻って来ても声を荒らげることもない。
その二人に代わって、孫のお君はよく怒るしよく泣く。自分の為ではなく、いつも二人の為に。お君ちゃんが幸せそうにしているのはいいなぁ。
連作ミステリー、とまではいかないけれど、毎回持ち上がる事件とお菓子を組み合わせたお腹の空く小説です。続きが読みたい。
そして『三途の河で落とし物』も続きが読みたい。待っています。
・小川洋子『注文の多い注文書』
――「ないものを探してください」。小川洋子の描く人物たちの依頼に、クラフト・エヴィング商會が応える。ふたつの才能が真剣勝負で挑む、新しい小説のかたち。――
以前に書店で見掛けてから気になっていました。表紙の写真が不思議に素敵。
クラフト・エヴィング商會は知人がファンなので名前だけはよく知っていて、読んだのはこれが初めて。
小川洋子は『猫を抱いて象と泳ぐ』が大好きで、他の作品は読みましたがファンというわけでもなく。
コラボレーション小説ということらしく、前半の「注文書」を小川洋子が書いて(出題)、クラフト・エヴィング商會が「納品書」という写真つきの文で応えて(回答)、「受領書」で小川洋子が後日談を書く、こういう構成で五話入っています。
やっぱり写真が素敵ですよねぇ。本当にあるんじゃないかと思ってわくわくしてしまいました。こういう架空図鑑好きです。
お題は他の小説に出てくる摩訶不思議な物を探して欲しい、というもので、小川洋子の全くの想像物を探して欲しい、というわけではないようでした。川端康成とかサリンジャーとか村上春樹とか。チョイスが通ですね。『バナナフィッシュにうってつけの日』と『肺に咲く水連』しか知らなかったです。
ところでボリス・ヴィアンの『肺に咲く水連』って、日本で映画化されていませんでしたか? 永瀬正敏とあの、誰でしたっけ、名前出てこないですけど、金田一少年のドラマで美雪役やっていた人、二人主演で。だいーぶ前に観たような憶えがあるんですよね、タイトルは『クロエ』だった気が?
あとルーマニアにも似たような話ありましたよね。
しかしこういうリレー小説、やったことあるんですけど大変なんですよね……もう二度とやりたくないし、何より未完なんですよ。もう向こうも忘れてると思うのですが、嫌な思い出です……。
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ドット絵のゲームが少ないのは悲しいですが、今更PS4とかでフルドットのゲーム出されてもそれはそれでスペック勿体ない気もします。
やはりアプリくらいが丁度いいのでしょうね。しかしアプリだと物足りないのも事実。
うーん、ポリゴンとドットを切り替えられるゲームがあれば――と思いましたが、既に似たようなのが日本一ソフトウエアからPSPで出ていた気がします。あれもでもちょっと違うか。うーん。
それでは、また。
さようなら。
『・・・これは ゆめ・・・だったのか
わるい ゆめ・・・いや・・・
いい ゆめ・・・だった・・・』