読んだ本の整理も兼ねて始めたはずのブログなのに、読み終わるとすぐ別の本を読み始め感想を書く暇がありません。
というよりも、パソコン立ち上げるのがメンドクサイのが本当のところ。携帯からだと字が消えるから困る。
さて、前回更新から読んだ本。
畠中恵『こいわすれ』
森博嗣『実験的経験』『φは壊れたね』
篠田真由美『唯一の神の御名』
大江健三郎『水死』
千早茜『おとぎのかけら 新釈西洋童話集』『からまる』
道尾秀介『鬼の跫音(あしおと)』
ちなみに『水死』は途中で諦めた。エンターテイメントばっかり読んできたツケなのか、えらく読みづらい。アナベルリィ~もそうだったけど、人物の台詞は「」は使わず、――でされるため地の文なのかわからなくなる。
それから大江健三郎自身が作中に出てくるため(名前は長江古義人となっているが)、虚実入り乱れて何が何やらわからない。
当然のように出てきてなんの説明もないまま進む「メイスケ」「メイスケ母」の存在が不安を煽る。
いきなり続編とか2とかから入ってしまった為、一見さんお断りに合ってすごすごと退散せざるを得ない観光客の気分。『燃え上がる緑の木』から読めばいいんだろうけど、手に入らないので中断。
読むにしても、いわゆるレイト・ワークと呼ばれてるものじゃなくて『万延元年のフットボール』とか『同時代ゲーム』を先に読むべきなんだろうな。
『飼育』は面白かった。
畠中恵『こいわすれ』
『まんまこと』シリーズの第三作目。畠中恵は『しゃばけ』から入ったけど、どの作品もおおむねさらっと読めて良いですね。個人的には『アイスクリン強し』の世界観が良い。大正ロマン…。
ただ、そんなに好きではないのだよね、『まんまこと』シリーズ。
江戸は神田で町名主代理をしている麻之助と、悪友の清十郎、吉五郎が町のさまざまな事件を痛快に解決していくお話。妖怪の出てこない『しゃばけ』という感じ。
ただ、主人公の麻之助が私生活では煮え切らなくていらいら。幼馴染の女性が好きなくせに、事情はあるにせよ違う人と結婚して、釈然としなかったのが前作『こいしり』まで。
しかし、今作はいいぞ『こいわすれ』。
しぶしぶ結婚したかに見えた麻之助が、徐々に幼馴染への想いを忘れて妻のお寿ずを愛するようになっていく。子供も出来て、このままほんわかいくのかと思った矢先……
結構新しい本だし、最後は自粛しよう。読書感想文なのに自粛しよう。でも、今までにない作風でグッドですね。
森博嗣『実験的経験』『φは壊れたね』
『実験的経験』は、エッセイ? 半エッセイ? 小説家と編集者が冒頭で会話をし、そのあとは自由に思ったことを書き、最後は近況報告で終わるという、よくわからないがなんとなく為になるようなならないような、まあこれからこの人の作品は肩肘張らずに読めるような気がした。
『φは壊れたね』は『すべてがFになる』の西之園萌絵が出てくるミステリシリーズ一作目。一応『すべてがFになる』(S&Mシリーズというらしい)は『笑わない数学者』まで読んだので背景は理解。
旧友のマンションを訪ねた山吹はそこで奇妙な事件に遭遇した。まるでおもちゃ箱のように、過剰なまでに彩られた部屋の中で、背中に羽を生やした男の死体が宙吊りにされていたのだ。現場は密室、そしてその密室には一部始終を捉えた『φは壊れたね』と銘打たれたビデオテープが残されていた。(ウィキペディアより引用)
森博嗣にしては短かった。動機がよくわからないのはいつも通りだからいい。作者自身が興味がないんだろう。
現場に残された証拠のビデオテープの謎の文字、「φは壊れたね」。この意味を考えるのが探偵なのに、犯人が残したものが手掛かりになる訳がない、というミステリらしからぬ言動に感動した。
ところで、『笑わない数学者』までで読むのをやめた理由。トリックがわかったから。
ミステリーを読む人は、犯人を当てて喜ぶ人と落ち込む人がいると思う。完全に後者なので、もうそこから読めなくなってしまった。今でもまだ読めないでいる。
篠田真由美『唯一の神の御名』
祥伝社ノンノベル! また手を出してしまった。しかも『龍の黙示録』から一作飛ばしてしまった。
本は主に図書館で調達しているのだけれど、全作揃っていることは稀。これしかなかった。しかも一昨日行ったらこのシリーズは書庫行きになっていた。わざわざ取り出して読むのもためらわれ(何故なら祥伝社ノンノベルだから 笑)、買うのもためらわれ(何故ならっ、てもうやめましょうか)、たぶん自分の中では未完で終わる作品。
キリストの血を受けた美しき吸血鬼と、その秘書の人間の女性が活躍するファンタジー。
あまりこういう小説を読まないので何かこっぱずかしい。読まないけど、たまに読むと楽しい。
読み続けたとしても、本筋より二人の恋愛が気になってそこしか憶えていないのだろうけれど。
千早茜『おとぎのかけら 新釈西洋童話集』『からまる』
『魚神(いおがみ)』から順に読み進めていっている作家。純文学、だと思う。
『おとぎのかけら 新釈西洋童話集』は編集者から提示されたいくつかの有名なおとぎ話を自分流にアレンジして書きなさい、という趣向だったらしい。
どの話も生々しいなあ。こういうお題は書くのは楽しいんだけど、似たような話になってしまうのがなんとも。森見登美彦の『新釈走れメロス』くらいハジケた作品はいいな。
『からまる』は7人の登場人物がそれぞれ視点を変えつつ進む連作短編。進むというか時系列はばらばらだけど。
特に何ということもなく、過ぎていく日常に、あれやこれやと思ったり、思わなかったり、こういうのが純文学ですかね。最近よく思うのですが、純文学って哲学ですよね。オチやストーリーで何かを伝えたいのではない、考えて行動すること、それ自体が伝えたいことなんだと。たぶんそういうことなんでしょう。
ちょっとえろかったです。
道尾秀介『鬼の跫音(あしおと)』
完全にオチ重視のエンターテイメント作品。ひとひねりありで堪能させていただきました。
短編集もいいですね。暗い話も多いし。
日記を遡らせて読んでいくという試みは新鮮でした。
ああ、毎回ため込んで長文になるので、次回からは出来るだけこまめに書かなくては。
ところで、最近というかここ3,4ヶ月ほど、愛してやまない「8bit maniacs」という携帯電話のキセカエサイトが沈黙しているんです。
どうしたというのでしょうか。ドット絵好き、いやフェチと言っても過言ではないこの心の拠り所が、まさかこのまま閉鎖してしまうのでしょうか……。
がんばれ、8ビット!
ということで、今日はここらで。
さようなら。
『みどりの絵の具とたまごのカラ
そして かみ飛行機
ナゾのこたえは
ピーマンピラフ』