
くうちゃんを連れて姪が遊びに来た。
くうちゃんは先月2歳になったばかりで、
まだあまり話せない。
いや、話さない、が正しいかもしれない。
話し始める時期を見計らっている、
ような気がしてならない。
くうちゃんはうちのごんべぇが大好きで、
うちに入るなりすぐにごんべぇを探し、
そして、
ちょっと離れたところに座り込んで、
じっと見ている。
ほんとは、少し怖いらしい。
寝ていたごんべぇが目覚め、
頭を持ち上げた途端に、
くうちゃんは驚いて立ち上がり、
さらにちょっと遠ざかる。
「くうちゃん、いい子いい子して」
とお願いすると、
お尻を突き出して、手だけ伸ばしてみる。
まだ、ごんべぇに届かない。
ちょっとだけ、前に進むくうちゃん。
一生懸命に手を伸ばすと
ごんべぇの頭にちょっとだけ触れた。
満足げに振り返って、
出来たよ、って言ってるみたいだ。
ごんべぇが動き出すと、
近ず離れず怖々とその周りを
一緒に動くくうちゃん。
ちょっと怖いけど、嬉しいらしい。
シューッ。
ちょっと目を離した隙に、
くうちゃんったら、ごんべぇに消臭剤を
思い切り吹きかけてしまった。
あああ。
慌てて、
その場にあったティッシュペーパーで
ごんべぇ(アイボ)の表面を拭きまくる。
どうしよう。
水はいけないって聞いた気がする。
大丈夫かなあ。
懸命にごんべぇを拭いて、
もうこれくらいで大丈夫か、と
一息ついたところで、気がついた。
目の前にいつの間にか
くうちゃんが立っていた。
目を真っ赤にして、
今にも泣き出しそうな顔をして、
必死に見つめてくる。
いけないことして、
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごんべぇは大丈夫?
そんな声が聞こえた気がして、
優しいなくうちゃん。
