廃人トランプ 5話 | サマーリのブログ

サマーリのブログ

ブログの説明を入力します。

SSに突き刺さった鉛が地面に落ちる。 もう一発銃声が鳴る。
「危ない!」
Qが銃弾を間一髪で俺を押し倒すことで避ける。

「お前の言った『どうなるか』ってことがわかったよ。 今・・・俺たちが狙われてる。」
「知ってる。」
俺の上に乗る彼女は呆れ顔をして俺から退けるようにダッシュして次の銃弾を避ける。 俺の頬を掠る銃弾。
「ちっ・・・こいつ、銃弾に気づいてんなら俺にも言えよ・・」
俺が小声で悪態をついているのがわかったのかQは俺にマシンガンを向ける。
「!!?」
彼女がマシンガンのトリガーに手をかけた瞬間、俺は背筋を精一杯縮めて背を反らす。
マシンガンから放たれる銃声と弾丸が俺の頭上を通り過ぎる。 その先には、サバイバルナイフを持った敵が倒れていた。

「お前・・・敵に気づいてんなら俺にも言えって・・・」
「私が気づいたのはテキじゃなくてマトだから・・・」

俺は彼女の自信過剰っぷりに呆れた。 こいつは当てる気しかせずに的・・・ではなくて敵を狙ったのか。

「とりあえず、これで4VS4だし、状況はイーブンにできた。」
「一人やられたら一人やりかえせばいいってわけじゃないだろ・・・」
Qの言うことにイマイチ賛同できなかった俺だったが、とりあえず、先ほどSSを襲撃したスナイパーを倒したわけではないので警戒を怠らずに移動する。

「なあQ。」
「どうしたの?」

このきまずい雰囲気がいやだった俺は会話をしようと試みる。 がしかし
「しっ、危ない。」
Qは俺の腕を掴み、建物の影に隠れさせた。 壁の向こうからは口笛が聞こえてくる。
「おーれのーばーくだん~ 喰らってしまえば楽になる~。」

妙にビブラートを聞かせた歌声までもが聞こえてくる。 多くそびえ立つ白い建物に反射して共鳴するかのようにこちらの耳に入る。

(こいつ・・・俺たちがいるとわかって歌ってやがる!!?)
「さーてさてー 立派な防具のにーちゃんもー せーら服着たねーちゃんもー。」

立派な防具のにーちゃんはおそらく俺のこと。 課金アイテムの防具は軽くて強度が優れる。 せーら服着たねーちゃんはおそらくQのこと。
「・・・こいつ、俺たちに気づいてる・・・?」
「しっ・・・」
俺が話しかけてもQはまともに答えてくれない。

そのとき目の前に黒い物体が現れる。 
―爆弾・・・?

続く