+++3.11+++
本当は記事にするつもりはなかったのですが。。。
3.11 14:46
この時を私は、子供達が小学校のグラウンドでサッカーをしている時間、子供たちの卒園した幼稚園の正門前で迎えました。
子供たちは皆グラウンドの真ん中に集まり黙祷をしていました。
私のそばでは、幼稚園の警備員さんが外に出て黙祷。
その光景に、私もその場で黙祷しながら、涙が溢れそうになりました。
こんな気持ちになったのは初めてだったかもしれない。
人生で初めて、「死」を覚悟した瞬間。
実際はそんな、東北に比べれば神奈川なんて大した事なかったけれど、それでもあのうねるような地震の中、逃げようがない自分達に、
「もう逃げられない」
と、微かな絶望と恐ろしさを感じた瞬間。
囚われている。
自然の摂理の中で、なんで無力なんだろう。。。と思った瞬間に、それよりもっと大惨事が起きていたなんて。
あれからの日々は、ただ、グレーにしか思い描けないほどに、衝撃的でした。
あれから10年。
その頃をまるで知らない息子たちが、コーチと一者に黙祷を捧げる姿は、胸がいっぱいになって、涙を堪えるのに必死でした。
あの日の午前中は、こんな穏やかな青空で。
私は前の日に買ってきた草花を植え替えして、
「なんて穏やかな日なんだろう」
とベランダで空と海を見つめていた。
そのあとに起きることなど、何一つ知らないままに。
だから。
子供達が今、楽しそうに学校へ通い、笑っている姿を見ると、
「生きていること。生きていくこと」
を強く感じるのです。
どうか、どうか犠牲になった方達が、安らかに眠られて、その教訓を少したりともこぼさずに、心にとどめておけますように。
と。