ま、今日も気ままにいきましょ。 -20ページ目

ま、今日も気ままにいきましょ。

本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

益田ミリの作品。

 

2012年に集英社から刊行。

 

文庫版で読んだ。

 

益田は、プラネタリウムへ久しぶりに行ったのをきっかけに、空のことを思った。

 

隕石や流れ星、宇宙旅行や虹、オーロラなどをテーマにしたコミックエッセイと、鹿児島の宇宙館に勤務する人の解説コラムが交互に収録されている。

 

漫画4ページにコラムが2ページという構成なので、読みやすい。

 

「ロケット打ち上げ見学記」が最後に入っている。

 

益田の旅本を読んだことのある人だと、「わかるなあ」とより楽しめる。

 

「宇宙カレンダー」が巻末についていて、「こんな先のことまで」と、その視線は遠く未来につながる。

 

宇宙に興味がある人、空を見上げて何か考えたい人、地球を俯瞰的に見たい人におすすめ。

青山七恵の作品。

 

2009年に新潮社から刊行。

 

文庫版で読んだ。

 

短編3つが入っている。

 

表題作の他は、「欅の部屋」「山猫」。

 

いずれも、トンネルをくぐったかのような読後感がある。

 

何か、特別なことがあるわけではない。

 

人と人が関わって、誰かのことを思い出し、改めて、その人のことを想う。

 

青山作品の世界にどっぷり入れる。

 

気軽に読むにはちょうど良い3編だと思った。

 

装丁がさくらんぼでかわいい。

 

解説は、柴崎友香が書いている。

佐々涼子の作品。

 

2012年に集英社から刊行。

 

第10回開高健ノンフィクション賞を受賞している。

 

佐々が昨年亡くなり、本作のことを知った。

 

いつか読んでみたいと思って、文庫版を読んだ。

 

国際霊柩送還士は、海外で亡くなった人に対して、遺族のもとへ帰るまでの対応・処置をする。

 

迅速さも求められるが、繊細さや冷静な視点も多分に必要とされる。

 

「忘れられていい存在」と表されているのが印象的だった。

 

遺体の状態の描写や遺族の悲しみなど、目を覆いたくなる場面もある。

 

だが、「死とは何か」を多面的に考えるきっかけになる。

 

それが、「今日という日を生きる」につながるように感じた。

 

解説は、ノンフィクション作家の石井光太が書いている。

 

改めて、佐々の冥福を祈りたい。