「小説を読もう」と思って読んだ。
2010年に光文社から刊行。
作者の坂木司は初めて読んだ。
主人公は高校を卒業して、その後が決まっていない杏子。
食べることが大好き。
デパートの地下、食品売り場で「ここだ」と思った和菓子屋「みつ屋」でアルバイトを始める。
お店の人や杏子の家族、お客さんとのやり取りで話がどんどん進むので、読みやすい。
和菓子の歴史や名前の付け方も、「そうなんだ」と知れて面白い。
自分もデパ地下のお店にいるような気持ちになる。
登場人物の個性が強く、話としても広がりがあるので、続編ないのかな?と探したら、シリーズ化している。
他のシリーズも読んでみたい。
デパ地下が好きな人、和菓子が好きな人、先を悩んでいる人、ほっこりする物語を求める人におすすめ。