『「本の雑誌」炎の営業日誌』 | ま、今日も気ままにいきましょ。

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本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

『本の雑誌』で営業をしている、杉江由次の本。

 

現在もWEB本の雑誌で掲載している「炎の営業日誌」を単行本化した。

 

2004年から2008年5月までの出来事が綴られている。

 

始まりは本の雑誌でWEBを作ることになり、社長の浜本から「コンセント(コンテンツの間違い)で杉江の日記を載せるから」と言われたこと。

 

「聞いていない」と思いつつ、杉江の日々が書かれる。

 

イラストレーター(本の雑誌の表紙と挿絵を担当している)沢野ひとしの1コマイラストが時々入り、それがまた面白い。

 

「杉江は○○だった」と一言添えられ、でも載っている内容と直接関係はない。

 

杉江はこの頃、30代。

 

家族が増え、大好きな浦和レッズの応援をし、営業で本屋を巡る。

 

時には悩み、葛藤し、落ち込む。

 

でも「本が、本屋さんが好きだ」と思って、今日も営業へ行く。

 

本の雑誌社内のやり取りも、「えー」と思うことが多くて面白い。

 

2004年は本屋大賞が初めてできた年で、杉江はこの賞にかなり関わっていたと初めて知った。

 

本屋の書店員とのやり取りも多い。

 

そして、閉店を決める本屋が多い。

 

今も街の本屋は減っているけれど、本書を読むと、本屋の現場の話がぐっと入ってくる。

 

本を買わないとな、と思う。

 

本が好き、本の雑誌を買っている、本屋に興味がある、本屋・出版社で働きたい、多くの人にお勧め。