『ゆずこの形見』 | ま、今日も気ままにいきましょ。

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ゆずこの形見 ゆずこの形見
 
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前に別の作品を読んで、気に入った作家。

 

図書館の棚の中から、どれがいいかな?と装丁を見て借りる。

 

こういうパターン、私は多いです。

 

だから、装丁はとても大事ですよー!

 

タイトルを見て気付けばいいのに、「妻に先立たれた30代の男性会社員」が主人公。

 

幼い子どももいて、妻はわけありのまま、亡くなった…。

 

で、タイトルのとおり「形見」が出てくるのだが、その言葉からは連想しにくいものかも。

 

なるほどなーと思うと同時に、主人公が「妻を本当に死なせるために」と考えたことも、唸りもの。

 

主人公のあれこれが細かく描写されているので、隣にいるかのような感覚を覚える。

 

「夢見」も、この話では1つキーワードになっている。

 

タイトルとは別でもう一つ話が入っているのだけど、これは、「形見」で出てきたある人物が、もう一つの話にも出てくるという、つながりがある。

 

主人公が同じ(いわゆる連作短編というのか)はあるけど、主人公じゃない人が別の話で、しかもそこでも脇役のポジションで出てくるのは、珍しいのでは。

 

読み進めていくと「この人、あの人だよね?」と思えて、面白かった。

 

「夢見」が同じように出てくるのもいい。

 

「死」が絡んでいるけれど、それほど重くなく読める作品だと思う。