カツセマサヒコの作品。
2020年に幻冬舎から刊行。
本作がデビューとなる。
読んだのも初めてだった。
本作とは別の作品が広告で出ていて、気になったので読んでみた。
話は、大学生の「内定者勝ち組飲み会」から始まる。
主人公は、その飲み会に「一応」参加している男性。
広告代理店への内定を希望していたものの全て落ち、印刷会社に入ることになった。
飲み会への参加は気が進まなかったが、参加していた女性の一人に心奪われる。
彼女から「携帯なくしちゃったみたいで」と声を掛けられ、そこから接点が生まれる。
ふっとつながった点はあっという間に線になり、2人は付き合う。
社会人になってお互い別の道に進んでも、思ってもいなかった会社生活と反比例するように、甘い日々は続いていく。
だがある日、彼女と連絡が取れなくなる。
それは、最初に知り合った時に明かされていた理由と関係していた。
彼女との「終わり」が現実になり、男性はどうなるのか。
10の話で構成され、1つ1つが短く文章も読みやすい。
作者自身の経験も、登場人物の背景に反映されていると感じる。
「こういう人たちもいるよね」と、「1つの事例」として捉えながら読んでいた。
「ヴィレヴァン」「スピッツ」「キリンジ」など、気になる言葉も散りばめられている。
書き下ろし作品。