「現代農業」2023年3月号より


JA常陸の秋山組合長のリレーエッセイ


2020年、常陸大宮市の市長選挙で

「学校給食をすべてオーガニックにする」

を公約に掲げた鈴木市長が当選したことをきっかけに

危険視されているグリホサート系の農薬を販売しているJAが

行政にとっての抵抗勢力になってはいけないとの思いから

JA内で有機農業の取り組みを訴え始めた。


1年間の議論を経て、

2022年の春からJAの子会社「アグリサポート」で

有機栽培の取り組みが始まった。


アグリサポートが請け負っている13ヘクタールの県営の畑のうち

1ヘクタールで有機野菜5種類を栽培した。


有機栽培の専門家である松岡尚孝氏と契約し

土壌診断を行い、栽培マニュアルを作成してもらった。


作ったのはジャガイモ、カボチャ、ナス、にんじん、さつまいも。


発酵牛糞、マドラグアノ、ニューエコマグ、有機アグレット、

防虫対策で納豆菌、酵母菌、食酢、サンクリスタル(有機JAS認証資材)

BT剤などを使用。

(分からない専門用語もあるけれど、メモとしていったん転記)


マニュアルに沿って栽培することで順調に収穫でき、

市の給食センターにも買い取ってもらった。


<課題>

・学校給食は食材のロットが大きい

 →有機栽培をする法人や他のJAと連携して納品する。

  それでも不足する分は市場から仕入れてもらう。

・余剰分の販売先

 →直売所、契約先、市場へ出荷

・堆肥の確保

 →堆肥製造のための有機物循環センターをつくる必要がある


まず、JA自身が有機栽培で作れることを実証し、

次に、それが高く売れることを実証することが必要

とのこと。



ひとまずメモのみ。