5月24日入院(2) | るーのブログ 腺腫様甲状腺腫による甲状腺左葉切除術とその後

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2022年5月24日入院、5月26日甲状腺片葉切除手術、5月29日退院

そのマッサージ店は駅近くのビルの2階にあった。

店に入ると出てきたのは、カタコトの日本語を話すおばちゃん。

もう一人若い女性もいたけど、担当してくれるのはどうやらこのおばちゃんらしい。

 

予約していたのは、80分のアロマオイルリンパ+ドライヘッドコース。

紙パンツ一丁になって横になるとおばちゃんが入ってきた。

 

「どこがイタイ?」

「つよさダイジョブ?」

「どこからキタ?」

「どこにスンデル?」

 

片言の日本語なのに、ノンストップで話しかけてくる笑。でもなぜか嫌な感じはしない。

今日は病院からここまできたこと、これから病院に戻って入院すること、甲状腺を取る手術をすること

家に二人の幼い子供がいることを話し、怖いし、不安だと正直に話した。

 

おばちゃんは、

「たのしいことカンガエル、びょうきすぐナオルヨ」 

「コワーイ、イターイ カンガエナイヨ」

「わるいとこトル、ダイジョウブにナルヨ」 

「ニホンのぎじゅつツヨイヨ すぐナオルヨ」

 

と前向きな言葉をたくさん掛けてくれた。本当に大丈夫な気になってくるのが不思議・・。

 

「シュミ タイセツ」 

「わたし ウンドウ スキ、しゃべるの スキ、おりょうり スキ」

「いやなコトたくさんアルヨ」 

「でもいやなコトカンガエナイヨ、たのしいコト カンガエルヨ」

「びょうきすぐナオルヨ」

 

そうか、ポジティブに考えるのって大事だな。そうするのがいいのは頭では分かっているけど、自分だけでは中々切り替えるのは難しい。おばちゃんのポジティブワードのシャワーでなんか、気持ちが上向いてきた。

 

おばちゃん、これから入院して大変だからと、足のマッサージを15分くらいサービスしてくれた。

なんて優しい人。

 

そしたら

「これからナニスルノ?」

「じかんアルノ?」

 

と聞かれて「あるよ」と答えると

 

「うえのこうえん アンナイスルヨ」

「いつもサンポ シテル」

「おまいり イコウ」

「サイフ だいじもって、おおきいの ここにオイテオイテ OKヨ」

「イコウ!」

 

ええ?出会って1時間半の中国人のおばちゃんと上野公園に行く!?

都外からせっかく東京に来てるのに、遊ばないで病院だけなんて可哀想だと思ってくれたみたい。

ここは、このおばちゃんのポジティブパワーと優しいおせっかいに乗っかってみるか!とお願いしてみることに。

 

毎日3時半に起きて歩いてるだけあって、めっちゃ早歩き。

「これ レンコン」と蓮がたくさんある池や、上野東照宮や神社をどんどん案内してくれる。

自分はクリスチャンだからと、神社の前で待っていて写真だけ撮ってくれる。

わたしはそんなに信心深くない人だけど、お参りしたらなんだか心が落ち着いた気がする。

 

 

 

 

 

 

30分強早足で歩いて、お店に戻る。

これも何かの縁だなと思って、蓮のところで写真を撮ってLINEも交換。

手術終わったら連絡するね、本当にありがとう!と言ってお別れ。

エレベーターが閉まる直前まで声をかけてくれた。

 

「ダイジョウブヨ ガンバッテ!」 

 

気持ちが上向いたまま入院することが出来たのは、このおばちゃんのお陰だと心から思う。

この不思議な縁に感謝しかない。

手術、頑張れそうだ。