2022のお酒 | 松窪一人の一人言

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それほど興味のない本まで対象に広げ週1冊ノルマ&記事も写真もというのは私にはハードルが高すぎ頓挫しましたが企画したおかげで例年よりも本を読んだのは確かで、何事もやってみるのは良い気がしなくもないです。

ここ数年やってた酒のまとめをやっていなかったんで遅ればせながら書き記します。

2022年に特記すべきは2つ

Bodegas Luis Pérez La Barajuela 2016
インポーターのラヴニールさんのサイト

シェリーは酒精強化するもんだと思っていましたがする様になったのもここ200年くらいらしくルイス・ペレスでは酒精強化をしないワイン(酒精強化しないのでシェリーではないと思われる)を作っています。
酒精強化しないというとモンティージャ・モリレスなんかもそうですがバルフエラはフィノ的なタイプです。

きっちりミネラルはありますが柔らかさと透明感のあるワインです。バランスも良くテンションもあり綺麗で余韻も長くと好みの要素が多いってのもありますが、フィノのタイプでこのスケール感には驚きます。

松の司 純米大吟醸 azolla 50
オンラインショップの該当商品
ノーマルバージョンではなく住吉酒販にしかない甕でつくっているタイプで生酒という珍しいタイプ。
基本的に生酒は重たく感じることが多く好きではないですし、これに関しても基本的には火入れのタイプの方が好きだったりします。
今回は生が印象に残っているのは単に酒碗の影響です。酒碗についた書くと長くなるので酒碗については下記のリンクを。

TENSHUDO

甕の土は松瀬酒造の地元である竜王のもの。酒碗も同じく竜王の土、お米も竜王、当然水も竜王、酵母も無添加なのでこちらも竜王。竜王尽の組み合わせです。生の重たいトーンが酒碗のお陰なのか少し浮遊感を感じます。それによってかお酒のスケールが異常な大きさとなり謎の感動があります。凄まじいワインを飲んだ時のスケール感に近いところを感じます。

神の雫に感化されすぎてしまっているのでしょうが今までの体験だと日本酒は見えないところを感じさせる大きさ的なものを感じることはあっても直接大きさを感じるような事はなかったように思います。ワインだと大聖堂のような空間的な大きさを感じつワインは多々あります。

私にも近年はナチュラルワインの影響が押し寄せ日によってワインの味が違うように感じる気がするですが、この酒碗と酒の組み合わせも竜王町の神社で飲めばさらにありがたい味になるのではないかと期待しています。