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日本共産党武雄市議会議員☆江原一雄のブログ

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江原一雄市議会ニュース133

「市長は、武雄アジア大学誘致の計画を断念し中止を」反対討論に立つ江原議員

6月20日、6月定例議会の最終日大学誘致に係る補正予算の採決がありました。議事録要旨から報告します。

江原議員、第49号議案令和6年度武雄市一般会計補正予算(第2回)に、反対の討論を申し上げます。

第2表の債務負担行為補正の一つ、大学施設整備費補助金19億4809万6千円、2つ目の放課後児童クラブ運営業務委託料7億7607万3千円の民間委託の補正予算に反対を申し上げます。

大学施設整備費補助金、市長が進める大学誘致反対の第一の理由は、大学誘致のスタートは、一昨年12月1日、学校法人理事長が市長を訪ね、要請されたとのことです。あまりに学校法人も、市長も拙速、前のめりではないでしょうか。学校法人の理事会が正式に決定をしたのが昨年の1月26日であります、理事会が武雄に4年制大学を造るとの決定をされております。これは学校法人としての進め方に学校側としての拙速が感じられ、不信を感じる第1の理由であります。

 第2の理由は、武雄市が国への5億円の大学設置のための補助金申請が、3月29日に内閣府から不採択の通知がありました。市の担当部長は、再提出に向けた準備を進めますとコメントされており、これから2次募集があるから申請するものかと思っていたら、5月21 日の第6回大学設置に関する特別委員会では、国に(5億円の)補助金、再提出はしなくて断念することを今日決めたとの説明がありました。びっくりしたところであります。 さらに市長は、6月14日の議案質疑のとき、答弁で市長は、我々も再申請を考えておりました、と答弁をされております。が、国の不採択の連絡を受け、いろいろやり取りの中で、国への申請を断念したとの説明でした。この間、議員への報告、3月29日から、それから、5月21日の間、数十日間が経過をしております。この間に、断念したことを議会や市民に報告すべきではありませんか。まさに議員や私自身、不信を感じるものであります。 そして、国の補助金申請が不採択になったとき、学校法人学長のコメントは、「補助金ありきで進めているわけではないので、準備に変更はない」とするコメントは不信が広がるそのものです。行政からの補助金がなければできない新大学構想ではありませんか。誘致の理由に、新大学設置の認可が下りなかったときのことで、学校法人が解体費用の捻出に、大丈夫かという心配する声すら寄せられております。

反対の第3の理由は、市長は、人口減少の食い止めや、学生の他県への流出を止めるなどの理由を言われておりますが、そうでしょうか。今、各地の、全国の大学経営が大変厳しい声を聞きます。そういう中で、学校法人旭学園は、今ある短期大学をPRし、4年制大学等に取り組んでもいいのではありませんか。今あるコースの定員充足率が77%と答弁がありました。この状況ですから、新大学構想に未来はないのではありませんか。市長は、人口減少対策について、大学誘致で社会増減を図っていくと答弁されました。武雄市の自然増減を見ると、この間合併して19年間でも200から300人と、死亡者数が出生数を上回っています。昨年の出生数は313人で、過去最低であります。このような社会状況の下で、武雄市への大学誘致は断念をし、中止をすることを、強く、市民の多くの方々の声を代弁するものであり、以上、補正予算第2回の反対討論といたします。

採決の結果、反対4名

江原、豊村、朝長、山口幸二議員

賛成15名

古賀、山崎、毛利、中山、江口、吉原、

上田、古川、池田、石橋、末藤、松尾、

山口昌宏、牟田、杉原議員。賛成多数で可決