この記事は、社内で使っている Excel のマクロが急に動かなくなり、直してもらうかを考えている事業者の方に向けて書いています。
Office は「印」でマクロを止める
Microsoft の公式文書によると、Windows はインターネットなどから来たファイルに印を付け、Office(Windows 版の Excel など)はその印の付いたファイルのマクロを既定で止めます。ブラウザでのダウンロードやメールの添付に付きます。
道ごとに試した
当方は、自分の公開しているファイル(zip)を 1 つブラウザで落とし、6 つの道に通して、印が付くかを数えました(2026-09-29・Windows 11・2 回とも同じ結果)。
- 「ダウンロード」フォルダへ落とした: 付く
- 別のフォルダへコピーした: 付いたまま
- OneDrive と同期したデスクトップへ移した: 直後も 2 分後も 付いたまま
- zip を Windows の標準(エクスプローラー)で展開した: 中のファイルにも 付く
- 同じ zip を PowerShell の Expand-Archive で展開した: 中のファイルには付かない
- 同じ zip を 7-Zip(入れたままの設定)で展開した: 中のファイルには付かない
同じ zip でも、展開の仕方で結果が分かれました。Excel のマクロの入る形式(.xlsm)を入れた zip でも、Windows の標準の展開では .xlsm に印が付き、ほかの 2 つでは付きませんでした(zip の印は手で付けた)。印が付かないのは、安全になったという意味ではありません。Office が止める手がかりが無くなるだけです。
「前は動いていた」のに止まったときは、ファイルの来た道が前と変わっていないかを疑えます。
頼む前に確かめる 3 つ
- そのファイルを、どこから持ってきて、どこに置いたか
- ファイルの「プロパティ」に「許可する」の欄が出ているか(出ていれば印が付いている)。外す前に、出どころが分かっているかを確かめる
- 印が無いのに止まるなら、共有フォルダを IP アドレスで開いていないか
それでも言えないこと
- 当方の手元に Excel が無く、印の付いたファイルでマクロが止まるところは測っていません(公式文書の説明です)
- Windows の標準の PowerShell 5.1・7-Zip の設定を変えた場合・古い USB メモリ(FAT32)は測っていません
全文は本家に
道ごとの表・印を外す前に確かめること・頼むときに用意するものは、本家の記事にまとめています。
Excel のマクロが急に動かなくなった。頼む前に、ファイルの来た道を確かめる
Sumitsuke は、事業者の方(法人・個人事業主)から、ホームページやシステムの点検と修理を納品型で受けています。