市議会最終日(28日)、「税金のムダ使いやめ、みんなが望む橋をつくって」の陳情、逆転不採択。一体なぜ?

 

19日の市議会都市環境常任委員会で「税金のムダ使いやめ、みんなが望む橋をつくって」の陳情が「賛成多数」で採択されたことは、このブログでもご紹介しました。

 

ところが、28日市議会最終日、今度は18(反対)対9(賛成)の「賛成少数」で逆転「不採択」となり、波乱の結果に衝撃が走りました。

 

市議会議員からは以下のような討論が行われました。

 

大久保駅の「開かずの踏切」解消を拒否してしまった時と同じ「市町村政治の怠慢」で、海側と山側をつなぐ「跨線橋」計画が消滅してしまった。未来をみすえた陳情者の「ビジョン」に賛成する(平川議員)

 

 この地域には50年に一度、100年に一度の鷺沼土地区画整理が進行しています。次の議会では包括的に一般質問をしなければいけない、と考えています。

海側と山側を結ぶ、希少価値の高い橋脚計画が都市計画から消滅しています。

もし宮本市長や市の職員がこの橋脚計画に集中投資していたら、状況が変わっていたかも知れない。

京成大久保駅の「開かずの踏切」の時と同じ、市町村政治の怠慢があるんじゃないでしょうか?

京成大久保駅の海側と山側の導線に対して、50年に一度のチャンスだったのに「開かずの踏切」をそのままにしました。「金がない」という理由で…

40億の金が調達できない、という。

しかし、基金は金余りなんですよ。特に都市整備基金は。基金残高を観れば一目瞭然。金余り状態なのに、大久保駅の海側と山側をスムーズに通れるようにする、という京成の大久保駅舎計画に拒否回答。

今回の鷺沼の橋脚計画についても、同じ市町村政治の怠慢が感じられます。

今この条件の下で私たちはいったい何ができるのか?

とりあえず、問題提起をした陳情者の「ビジョン」、10年後、20年後、30年後、50年後の「未来を拓くビジョン」に賛成します。

 

陳情者と同じ鷺沼の住民として心は痛いが、陳情には反対(相原議員)

 

「新しい橋」をかけることは現実的ではない。鷺沼の一住民として、この橋の新設を求める陳情者に対して、心は痛いです。

陳情者の「習志野市を、千葉県を、日本をどうしたら良くできるか、真剣に考えて頂きたい」という陳情趣旨については私も賛成ですが、この陳情には反対です。

 

驚きの採決結果(賛成9、反対18)で「不採択」

 

採決結果は以下の通り。

 

 

陳情に賛成した議員と反対した議員の方々(敬称略)

陳情採択に「賛成」

【都市政策研究会(自民)】

平川博文  

【環境みらい】

央 重則、寺川貴隆 

【民意と歩む会】 

木村 孝、鴨 哲登志、佐野 正人 

【市民の会】 

宮内 一夫、佐藤 まり        

【明日の習志野】

大宮 こうた       

 

陳情採択に「反対」

【真政会(「市長会派」の自民党)】

宮本 博之、荒木 和幸、金子 友之、斉藤 賢治、三代川 雄哉

【元気な習志野をつくる会(自民)】

田中 真太郎、相原 和幸、飯生 喜正、関根 洋幸

【公明党】           

布施 孝一、金井 宏志、田中 慶子、丸山 秀雄

【環境みらい】

市角 雄幸

【日本共産党】          

谷岡 隆、荒原ちえみ、入沢としゆき

 

自民党会派3つのうち2会派、公明党の「与党」が反対することは予想されていましたが、共産党まで反対に回ってしまったのは意外でした。

 

いずれにしろ、9人の議員の方たちが「市町村政治の怠慢」(平川議員の言葉)に異議を申し立てたことは、今後の習志野市の在り方にも大きな影響を及ぼすことになりそうです。

 

 

 

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