(日刊ゲンダイ」の記事より)

大阪万博会場「ガス爆発事故」では天井も破損していた!シレッと追加被害公表の無責任体質

 2025年大阪・関西万博の会場建設現場で3月末に発生したガス爆発事故をめぐり、新たな事実が発覚した。
 会場準備を進める日本国際博覧会協会(万博協会)が22日、爆発現場で確認された追加の損傷箇所を公表。すでに発表していた床の破損だけでなく、天井も損傷していた。

 事故が起きたのは3月28日のこと。会場となる夢洲の西側、「グリーンワールド工区」と呼ばれる区域で溶接の火花が地中の廃棄物から発生する可燃性のメタンガスに引火。コンクリート製の床などが約100平方メートルにわたって吹っ飛ぶ大事故となった。
 翌月19日、協会が被害状況や再発防止策などをまとめて公表したのだが、それから1カ月経って、新たな被害が分かったのである。万博協会に経緯を聞いた。

 施工業者から消防への通報が事故発生から4時間半も経過していたことも判明している。

 吉村は「遅滞なく(消防へ)報告されたと思う」と言い張ったが、そんな認識で府内の小中高校生85万人を万博に無料招待しようとしているのだから恐ろしい。

 万博遠足の際、児童・生徒の昼食場所に想定されている団体休憩所は、爆発現場と同じ工区に設置される予定だ。協会に場所変更の有無や安全策について問い合わせると、「今のところは変更予定はありません。(安全策は)換気を徹底するなど、専門家の意見を聞いて検討します」(広報担当)との回答だった。無責任な大人のせいで、子どもが危険にさらされてはたまったもんじゃない。

 

(FLASHの記事より)

トホホすぎる大阪万博 “無料招待”希望する小中学校1つもない市も…昨夏にはメタンガス「1日2トン噴出」報道で“皮肉”寄せられる

 建設費の激増にくわえ、海外パビリオンの減少、雨による広大な水たまりなど、問題が次々に噴出している2025年大阪・関西万博。2024年3月28日には、会場西部の夢洲(ゆめしま)1区の工事現場で、地中に発生したメタンガスに引火して爆発する事故が発生した。『赤旗』によると、2023年夏期に1日約2トンものメタンガスが発生していたという。日本国際博覧会協会は再発防止策を徹底していくとしているが、不安を完全に払拭できたとは言い難い状況だ。

大阪府は府内に住む4歳から高校生までの約102万人を対象に、大阪・関西万博に無料で招待する予定で、あわせて19億円ほどの予算を計上しています。

 京都府の学校関係者からも、爆発事故による安全性への懸念を筆頭に、バスや電車など公共交通機関を使っての移動による引率への不安が指摘されているほか、約800メートルあるとされるバスターミナルから会場までの距離なども問題視されています」(社会部記者)  

 生徒の無料招待に対して多くの学校が難色を示すなか、小・中合わせて13校がある大阪府・交野市の山本景市長は、5月24日、会見をおこない、「13校のなかで、大阪・関西万博に行きたいという学校は1つも、1校もございませんでした」とキッパリ。「学校単位で行かなくても良いということを正式に表明いたします」と明言したほどだ。

 こうした流れを受け、Yahoo!ニュースのコメント欄では、 

《不参加という選択肢が示されていないのが、府教育庁の圧力を感じる。安全性においてもガス爆発現場付近が休憩所になっていたり、災害時の避難経路や誘導などが明確でなかったりと杜撰である。自分が児童、生徒の父兄であったなら絶対に行かせないと思います》 

《想像力も責任感もない人たちが仕切ってるんだから、まともな運営など出来るわけがない。ガス爆発の件も、工事に関しては再発防止策が出ているが、根本対策は何もしてないから危険性が残ったまま上辺だけ綺麗にするつもりなんだと思う。本当ならガスの除去か封じ込めが必須だと思うが、どうやらそれをやらずに開催するつもりらしい。あとは、開催中に爆発しないことを祈るだけ、と見えますね》 

などの声があがった。

また、Xでは、吉村洋文大阪府知事が「(集う目的が一緒であれば)万博会場の中はカオスであっていい」と発言したことを引き合いに、 

《関西万博改め、関西メタンガス爆発万博ですね。カオスにしたいからって、メタンガス爆発はやり過ぎではないですか?「くるぞ、万博。」改め「吹き飛ぶぞ、万博。」》  といった“皮肉”まで……。

 万博協会は、大阪万博の入場券の販売目標2300万枚を掲げているものの、2024年5月22日時点での入場券の販売枚数はおよそ218万枚で、販売目標2300万枚の10%以下というトホホな事態に。そのうえ、小中高生たちに無料でもそっぽを向かれる万博とは、一体、なんのために開催されるものなのか。

 

 

 

 

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