きょう5月3日は憲法記念日。憲法について考えてみましょう。

 

(NHKドラマ)

憲法はまだか 第2部-戦争放棄

『憲法はまだか』(けんぽうはまだか)は、NHKが日本国憲法公布50周年を記念し、1996年に放映したテレビドラマ。 日本国憲法制定までのいきさつや、草案をめぐって政治家、GHQ民政局、憲法学者たちが繰り広げた舞台裏の駆け引きを再現。

 

(日本国憲法の柱「戦争放棄」)

「日本国憲法」第二章 戦争の放棄

 

戦後、学校で教えられた「あたらしい憲法のはなし」

戰爭の放棄
 みなさんの中には、こんどの戰爭に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとう/\おかえりにならなかったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまやっと戰爭はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戰爭をして、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありません。たゞ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。戰爭は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だから、こんどの戰爭をしかけた國には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戰爭のあとでも、もう戰爭は二度とやるまいと、多くの國々ではいろ/\考えましたが、またこんな大戰爭をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。
挿絵6
 そこでこんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。
 もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして戰爭によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすようなはめになるからです。また、戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戰爭の放棄というのです。そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです。
 みなさん、あのおそろしい戰爭が、二度とおこらないように、また戰爭を二度とおこさないようにいたしましょう。

 

「もう戦争をしないですむ」新憲法制定をお祭り騒ぎで大喜びした戦後の日本人

「もうこれからは戦争をしないですむ」新憲法を歓迎して各地でおみこしを出したり、お祭り騒ぎが行なわれました。

新憲法紙芝居まで登場しました

 

ところが、

憲法を誰よりも一番守らなければいけないはずの岸田首相が「改憲」「軍事費倍増で戦闘機・ミサイル買うため増税」とやりたい放題

 

岸田総理 「一昨年の自民党総裁選挙において、総裁任期中、憲法改正を実現したい旨申し上げたこと、この思いはいささかも変わりはありません。総裁任期中と申し上げているのは、目の前の任期中に憲法を改正できるよう最大限努力するという思いを申し上げた」

 

岸田首相「防衛力を抜本的に強化するということは、端的に申し上げれば、戦闘機やミサイルを購入するということです。これを借金で賄うことが本当によいのか、やはり(増税などの)安定的な財源を確保すべきであると」

 

そして沖縄は「ミサイル飛ばす」と、すでに臨戦態勢

 

しかし国民の声は「ふざけるな!」改憲賛成たったの27%

 

5月3日は37年前、朝日新聞の小尻記者が殺され、「言論の自由」が封殺された日でもあります。

 

 

(東京新聞の記事)

 

 

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