(岩手日報の記事より)

大槌高校生まとめた震災体験絵本

朗読劇で教訓千葉に

習志野・実籾高演劇部

千葉県習志野市の実籾高(秋本晴美校長、生徒927人)の演劇部は14日、市内で開かれた催しで、大槌高生が東日本大震災の体験をまとめた絵本の朗読劇を披露した。あの日から13年。「震災を忘れてはいけない」と命を守る教訓を市民に伝え、岩手に思いを寄せた。

 

市内の複合施設で開かれたミニコンサート。「今を生きる私たちが伝えたいこと」がテーマに掲げられ、スクリーンに大槌町の被災状況が分かる写真が映し出された。

 

絵本は大槌高復興研究会がまとめた「伝えたいこと あの日、私は小学2年生だった」。地震や津波の恐怖、友人を失ったつらさなどがつづられている。

 

絵本の存在を知った同市の声楽家戸田志香さんが企画した。演劇部員11人の先頭に立つ三島愛菜部長(2年)は「震災は一瞬で命を失う大変なもので、決して忘れてはいけない。朗読により、災害時の命を守る行動につながればいい」と教訓をかみしめた。

 

大槌高の継枝斉校長は「記憶が薄れていく中で、こうした活動をする生徒の存在は頼もしい。絵本を読むことで津波の怖さを知ってもらい、自他の命を守るために役立ててほしい」と活動の広がりを期待した。

 

 

 

 

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