(東スポWEBより)
急死のナワリヌイ氏 専門家が証言「ウクライナでメチャクチャ評判が悪い」
ウクライナ研究の第一人者で神戸学院大学教授の岡部芳彦氏が10日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。北極圏の刑務所で死亡した反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏のウクライナでの評判について語った。
番組ではナワリヌイ氏の活動を引く継ぐ決意を示した妻ユリア・ナワルナヤ氏について特集。
岡部氏はナワリヌイ氏はウクライナ国内では「正直言うと、メチャクチャ評判が悪い。かなり評判が悪いですね」と証言し、「彼は一言で表すと左派のロシア民族主義者。ウクライナの一番過激な人たちはナワリヌイが死んだ時『また一人ロシアの民族主義者が減ってよかった』とまで書いていた。だから、ユリアさんがそれを引きついでしまうとよくない」と指摘した。
また、ナワルナヤ氏の死因について「本当に自然死なのか?」と聞かれると岡部氏は「彼が収監されていたところはその日の気温がマイナス38度なんですよ。ロシアって室内って10度ぐらいあるので、高低差50度ぐらいを出入りさせられてると、まああるんじゃないか。ウクライナの情報総局は自然死だっていう発表はしてますね」と見解を示した。
(Ukraїnerというウクライナ人サイトの記事。これもナワリヌイ氏には手厳しい)
ナワリヌイとウクライナ: ロシアの「反体制派」指導者のチームが考える戦争の打開策
カナダの映画監督ダニエル・ロアーは、「ナワリヌイ」というドキュメンタリー映画を制作し、2023年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しました。
現政権に対抗している熱心な活動家の典型的なドキュメンタリーのように見えます。しかし、そう単純ではありません。注意深い人たちは、ナワリヌイがいかに巧みに彼に関する情報を作り出し、人々に彼への共感だけでなく英雄として捉えることも促しているか、以前から気づいていました。
クリミアに関するナワリヌイの発言
ホホール人(ロシア語: Хохо́л)は、近世以来、ロシア人の間で用いられるウクライナ人の外名である。ウクライナ人の蔑称、または皮肉っぽい呼称。
この名は、ロシア語で「ホホール」(立髪)と呼ばれたウクライナ・コサックの独特な髪型オセレーデツィに由来する。
現在、ウクライナの国籍を持つウクライナ人のほかに、ロシア在住のウクライナ人やウクライナ人の祖先を持つ人々(ロシア極東、ヴォロネジ州、クラスノダール地方)に対して用いられることもある。
ウクライナでは民族差別用語として位置づけられているが、ロシアのマスコミでしばしば用いられている。)
このように、ナワリヌイはクレムリンのプロパガンダを繰り返すだけでなく、それをより洗練されたものにし、一種のインテリであるかのような雰囲気を醸し出しているのです。
ナワリヌイのチームはまた、定期的にTwitter / Xや、YouTubeの動画にクリミアのないウクライナの地図を追加したりしており、これによりロシアによるクリミア半島占領を正当化しています。例えば、ウラジーミル・ミロフは「ナワリヌイLIVE(ロシア語名:Навальный LIVE)」のレギュラーコラムで、ウクライナの原子力発電所について論じる際にクリミアのないウクライナの地図を使用しました。彼は、それが地図ではなく「図面」であり、したがって地理的に正確ではないと説明することで、批判から自分自身を守ろうとしました。また、ナワリヌイのチームが2017年の大統領選挙運動中にクリミアをロシアの一部と記した地図を使ったこともウクライナ人の記憶に残っています。
(動画:極右政治家ナワリヌイ氏)
コメントをお寄せください。(記事の下の中央「コメント」ボタンを押してください)