(毎日新聞の記事より)

2万9000人が今なお避難 第1原発廃炉見通せず 東日本大震災13年

 戦後最悪の自然災害となった東日本大震災は11日、発生から13年を迎えた。関連死を含む死者・行方不明者は2万2222人。東京電力福島第1原発事故により今も福島県7市町村に帰還困難区域が約310平方キロ残る。避難者は2月1日現在、2万9328人いる。

 

 警察庁によると、3月1日現在、死者は1万5900人、行方不明者は2520人。復興庁の集計では、23年12月末現在、避難生活中に亡くなるなどした震災関連死は3802人。また、厚生労働省によると、震災に関連した自殺者は1月末現在で252人に上る。

 原発事故や津波による避難者は11年3月のピーク時、約47万人に上った。避難者は避難先で居住していても元の住まいに戻る意思のある人で、自治体により総務省の「全国避難者情報システム」に登録されている。福島県によると、県外への避難者は2万279人、県内の他の自治体への避難者は5993人という。

 第1原発にたまる処理水の海洋放出は23年8月24日に始まった。だが、溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の取り出しはまだ行われず廃炉の行方は見通せない。

 

動画:原発メルトダウン 危機の88時間(1)(2)

 

 

 

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