(PRESIDENT Onlineより)

英、独、ザンビアに抜かれ江戸時代の水準へ…日本の人口"逆V字"で急降下するエグすぎるグラフの戦慄

あと70数年で「戦前・昭和初期の水準」に落ち込む可能性

日本の人口の長期推移について、これまでと将来展望について確認しておこう(図表1参照)。
近年は出生率が大きく低下し、海外からの移民もわずかであるため、人口が減少傾向をたどっている。グラフはえげつないほど急降下していく。そして、日本の公式予測である国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計では、このまま出生率や社会移動率の動きに大きな変更が加わらないとすると2100年の人口は6278万人になると算出されている。これは、現在の約半分であり、戦前・昭和初期の人口水準である。そして、そのまま推移すると22世紀(2101~2200年)には江戸時代の水準(3000万人)にまで逆戻りしかねないと考えられる。
 

インドが中国を追い抜き、日本は10位から転落

図表2には人口トップテンとその人口の推移を1950年、2020年、2100年という3時点について示した。

長らく人口大国といえば、第1に中国、第2にインド、そして第3位は米国という順であった。1950年と2020年については1位と2位の人口は近づいたが、この順位自体は変わっていない。

しかし、2100年には、インド、中国、ナイジェリアの順となると予測されている。2100年を待たず、2023年4月にはインドの人口が中国を上回ったと国連が発表し、それが世界中で報道され、話題となった。

 

日本は人口規模では2002年から世界第10位だったが、2020年にはメキシコに追い越され11位となった。そして、上述の通り、2023年には12位へとさらに後退した。

日本の人口は、1950年には世界第5位、2020年には世界第11位であったが、その後もランクダウンを続け、2100年には世界第40位(6278万人)と大きく地位を低下させると予測されている。