7月18日、世界タイトルマッチに敗れ、
徳山選手にチャンピオンの座を明渡した川嶋勝重選手ですが、
今後、どうされるんだろう…?と、ずっと思っていました。

早ければ、もうグローブを置く(引退する)選手さえいる21歳と言う年齢で初めてボクシングを始め、
「プロになる素質はない!」と大橋会長から止められても、
会長がダメもとで許可したチャレンジで見事プロになり、
そればかりか、29歳という年齢で、
世界チャンピオンにまでなってしまいました。

現役続行か?引退か?

ボクシングを始めてから、7月18日までの10年以上、
休むことなく練習をして、世界チャンピオンになることだけを考えて、
走り続けた川嶋選手が、初めてボクシングを休んだ時、
今後をどう決断するのか?

大橋会長はじめ、関係者のみなさんは
固唾を呑んで見守っていたのでないかと思います。

その競技に命がけで挑んできたアスリートにとって、
「引退する」と言うことはとっても大きな決断。
そして、それは、自分自身しか決められないことなのですね。

30歳という年齢、体力以上に、気持ちが保てるのか?

休んでいた約2ヶ月、川嶋選手は、
甲子園へ高校野球を見に行ったり、
今まで出来なかった色々なことで、疲れを癒し、
ご自身の進路を考えていました。

「敗れたまま終わりたくない」という思いと、
「もう1回、頑張ります!」って会長に言って、実際にまた練習をやってみて、
もし、これまでのように自分を追い込めなくなっていたら多くの人に迷惑をかけてしまう」という思いの中、
「じっくりと考えた方がいいと思ったんです」
という内容のコメントを載せた記事がありました。

加えてこんな記事も。
7月の徳山戦の直後、記者に囲まれた川嶋選手は、
しっかりとした口調で質問に答えていたが、
「これまで、手を抜かずに(自分を)追い込んでやってきたので・・・・・・」という言葉とともに、
こらえきれずに涙を流し嗚咽した。

あの“地獄の日々”に果たして自分はまた耐えられるのだろうか・・・・・・川嶋選手はただその一点で悩んでいました。



以前、大橋会長からこんな話も聞きました。
「選手の練習中に、私が取材や来客で
席を外さなければいけないことがある。
普通はその時間が多いと不安になることがあるんですが、
川嶋は全く不安にならない。
彼は私がいようがいまいが,
どんな時でも一切の手抜きをしないから」

私も川嶋選手の練習を見せていただいた時に
「凄い!」・・・って、

「凄い」という表現が正しいのかどうか不安になるくらい。

そして、川嶋選手の練習はボクシング以外のアスリートが見学に行きます。
追い込むことが当たり前のアスリート達でさえ、
川嶋選手の肉体と精神の極限までの追い込む姿に驚き、
気迫・集中力を参考にするのです。


自分を極限にまで追い込んで、追い込んで、追い込んで、
世界チャンピオンの座を掴んだ川嶋選手。

「素質は、見抜けるモンじゃない。やってみなければわからない。
それを川嶋に教えられた」と
ボクシングのことを知り尽くした《天才ボクサー》大橋会長に言わせた、《努力のボクサー》川嶋選手。

そんな川嶋選手が発する、
「自分を追い込めなくなっていたら・・・」という言葉は重いです。

「もう一度、心身ともに追い込む!」ということは、
あれだけの選手でも、「負けて悔しい」という思いだけでは
出来るものではないのですね。

しかも、極限まで張り詰めた糸を一度自らの手で切り、
繋げる糸(強烈なやる気の元・動機)を探し、
見つけた糸を張りなおし、
更に極限へと張っていく・・・・・・。

この勇気と労力は、並大抵…なんて言葉では
言い表せないものではないかと
日々、あま~く過ごしている私は思うのです。

でも、『現役続行』は、きっとずっと考えていたのではないでしょうか。

では、どうやって迷いを吹っ切ったのか?
どうやって決断させたのか?

川嶋選手は、ご自身の『現役続行』の気持ちを再確認するために
以前、テレビのあるドキュメント番組で見た、
四国の八十八ヶ所の霊場の巡礼に興味を持ち、
今なら時間はたっぷりある、実行するなら今しかないと、
9月に1週間かけて行きました。

白装束に、草履ばきで、1週間、1日23キロの道程を歩き、
ご自身の心を確かめたそうです。

そして出した結論が・・・・・・『現役続行!!!!』
“繋げる糸”が見つかったのです!

私が初めてこの事を知ったのは、競輪の中村浩士選手のブログへ、
川嶋選手ご自身が寄せた応援メッセージの中でした。
私も、応援の書き込みを…と開いたページに、目が釘付けになりました。

引退したって、決して逃げたことにはならないのに、
続ける道を選んだ川嶋選手の『勇気』と、『思い』に、
感動を通り越して、胸が締め付けられる思いでした。


ならば!復帰戦は???

ななななななんと
川嶋選手が、このブログに直々にメッセージを寄せてくださいました!

僕の復帰戦は来年の1月3日です。
場所はまだ決まっていません。
相手はタイのチャンピオンと戦うと思います。

僕はあの徳山戦で悔いの残る試合をしてしまいました。
メンタル面での甘さが出た試合、必死さ、一生懸命さの無さが全て出てしまった試合だったと思います。
そんな情けない自分をもう一度リングの上で改めます。
また必ず世界の頂点に立ちます!
そしてもっと沢山の人達に「夢」と「勇気」と「感動」を与えるためにがんばります!!

川嶋勝重



さあ、また私の川嶋選手応援生活が始まりますよぉ~♪



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