こんにちは
こちらは風が強いですが、雲一つない青空で日差しが眩しいほどです
我が家の近くで可愛いユキヤナギの花が咲いていました
予報によると、関東ではあと10日もすると桜が開花するとか
わぁ〜春が来た〜♪と嬉しい季節ではありますが、この時期は花粉症が玉に瑕…
今年は目の痒みや充血も強く、例年より肌荒れも酷くて…美術展や御朱印集めなど行きたいところは色々あるのですが外出が億劫になっています
さて…
昨日はお天気が悪かったこともあり一日家に居たので、とうとう録画していた時代劇専門チャンネルの『橋ものがたり 約束』を見ました
初放送から既に3回放送されているのに、なんだか構えてしまってなかなか見ることが出来ず…昨日ようやく初視聴したのですが、感動で胸が震えテレビの前で号泣…素晴らしかった
時代劇のイメージが変わりました
感想を綴りますので、ネタバレしたくない方はご注意ください
まず映像が美しい
空の青、草木の緑、数え切れないほどの沢山の蝋燭の灯、錦帯橋、赤い傘、着物の柄、水…そして、物語の大事な象徴として登場する花と蝶の揺れるかんざし…見終わったあとも美しい映像が蘇ります
浮世絵やクリムトの『接吻』などの絵が差し込まれているのも印象的
冒頭で、錦帯橋をバックに「望海風斗」と単独で名前が映し出されるのも感無量
そして、何度も流れるスコットランド民謡『アニー・ローリー』をはじめ、使われているオケの演奏も素敵なんです
『アニー・ローリー』は子どもの頃に持っていたオルゴールの曲だったことを思い出して、懐かしくなりました
江戸時代の初恋物語というヒリヒリするような甘酸っぱさと、貧しさゆえに背負なければならない重荷が辛い物語…お蝶役の北香那ちゃんの表情豊かなお芝居と大きな目からこぼれ落ちる美しい涙に惹き込まれ涙ボロボロでした
幸助を演じる片岡千之助さんも、朴訥な青年らしさが滲み出ていて微笑ましかった
そして、我らがあやちゃん
おきぬというお妾さん役で、下がり眉メイクに日本髪が自然で美しくもあり可愛いらしくもあり
ちょっとシナを作ったような女性らしい話し方から、男役時代を彷彿とさせるドスの効いた声色まで聞けるのも面白いですし、宝塚時代の雪組『幕末太陽傳』の高杉晋作役でも披露した三味線と都々逸を色っぽく披露する姿も必見です
お妾さんという役柄で更には幸助を誘惑するという"女の敵"のような役柄なのに、寂しさや優しさが滲み出ていて憎めない
(でも、妻としては許せないですよね
本妻役 余貴美子さんとの取っ組み合いの喧嘩…怖かった〜‼︎)
おきぬの着物の色柄や花札の色がとても美しく、あやちゃんの片膝立ちで丸見えのスネにドキドキすることから始まって…あんなシーンやこんなシーンもありますが…思っていたより抽象的でよかった
ただ、幸助側の心情や状況がちょっとリアル過ぎるのが気になったかも…
猫好きとしては、あやちゃんに心を許していない白猫と猫の扱いに慣れていないあやちゃんとの絡みが微笑ましくてクスッとしてしまいました
おきぬは、幸助の若さゆえの気の迷いや青春の1ページという意味合いだけでなく、おきぬとの関係があったからこそお蝶の全てを受け入れることが出来たという重要な役どころなのだと思いました
おきぬが「元気でね…」と籠の鳥を逃すシーンも、猫と少ない荷物だけを持って去っていくシーンもただただ切なくて、幸せになれますように…と祈ってしまいます
脇を固めるベテラン俳優陣の演技も素晴らしく、特に幸助の父親役 橋爪功さんの息子の全てを見透かしたような表情や語りが印象的でした
にほんブログ村