こんばんは
本日、ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』のMy初日を無事迎えることが出来ました
昨年10/5の『SPERO』KAAT神奈川公演千秋楽以来、3ヶ月半ぶりのだいもんの生の歌声を聴けて感無量です
最後は、このお芝居が伝えたかったことが胸に響き、涙が溢れ静かに号泣でした
誰かの親である方はもちろん、みんな誰かの子どもですから、それぞれに感じることがある深いテーマを抱えたお芝居だと思います
少しだけ感想を書きますが、かなりネタバレしていますので…ネタバレしたくない方はここからスクロールしないでくださいね
先に観劇した方々の観劇レポに、早く観たくて観たくて…今日はその答え合わせも出来ましたし、色々なことを感じた観劇でした
笑い、叫び、慟哭し、恫喝し、うずくまり、絶望して歌うだいもんに圧倒され…、最後は女神のように優しく語りかけるように歌うだいもんに浄化されました
老婆の魔女も、魔法が解けた美しい姿も…どちらもだいもんそのものでした
雑誌のインタビュー記事で、だいもんは演出の熊林さんから『魔女っていうものを演じようとしないこと。魔女だからこうしなきゃとか、魔女っぽくしなきゃということじゃなく、まずは自分をさらけ出すことを一番やってほしい。』と言われたと語っていましたが、この舞台を見るとそれがよく分かります
だいもんそのものだから、今まで演じてきたエリックやベネディクトやオスカーも顔を出すし、男役っぽさも感じる魔女なんだろうなと思いました
魔女だけれど、魔女にされた呪いの理由も悲しいし、贔屓目はあるかもしれませんが…なんだかやっぱり可愛くて可笑しくて憎めない魔女なんです
噂通り!リフトされても逆さまになっても、驚くような腹筋力でスーッと起き上がっても、台詞も歌声もブレずに安定し言葉もよく聞き取れて…さすがだいもんです
ワタクシは購入したディズニー版映画のBlu-rayを結局見ずに、簡単なあらすじ以外は殆どお話の内容を知らないまま今日を迎えました
最初は色々な童話の主人公たちが次々と出てきて、色々なことが起こり混沌としていて…これがどう一つの物語として繋がっていくんだろう…と不思議でしたが…、このカオスな雰囲気こそが"深い森"なのでは…と感じました
赤ずきんちゃんの羽野晶紀さん、とっても華やかで若々しくて可愛らしくて赤い頭巾が似合うこと
シンデレラの王子とラプンツェルの王子はまさかの兄弟設定ですし、とってもイケメンなのにコミカルで笑いも起きる楽しいコンビなのですが、人間のダークな面もしっかり見せていて…この二面性って人間らしいなぁと苦笑させられます
この王子ブラザーズの廣瀬友祐さんも渡辺大輔さんも、素晴らしい歌とお芝居でした
ジャック福士誠治さんの台詞と歌声も、よく響いていて良かったです
ラプンツェル鈴木玲奈さんは、さすがオペラ歌手
美しい歌声は、声の質や響き方が別格でした
人間味溢れるラプンツェルが可愛らしかった
シンデレラの古川琴音さんは、ひたむきで寂しげな雰囲気がシンデレラらしくて良かったです
シンデレラの継母、宝塚OG 毬谷友子さんの深い歌声も素晴らしかった
そうそう、赤ずきんの狼がまさかのあの方が演じていて…実は観ている時は気がつかなかったのですが、あとでプログラムを見返して「え…」とビックリ
単なる二役ではなさそうなのが、なんとも怖くて背筋が寒くなりました
この物語は、おとぎ話しのその後や願いを叶えることを描きつつ、母と娘・親と子が抱える深い闇がテーマのように感じました
子どもを支配したり、心配なあまり狭い世界に閉じ込めてしまう親の罪深さも痛感…
更に…結婚の成れの果て、子育ての現実、不誠実さ、嫉妬など…人間の現実を突きつけられました
だから「気をつけて…」と、最後にだいもんはじめキャスト全員で歌う曲が身にしみます
それにしても、だいもん魔女のハッチャケぶりは最高でした
パン屋を応援するような「ずっきーん(頭巾)、ずっきーん」という応援団のようなコールにも笑いましたし、三角巾と白い割烹着姿にクワまで持った野良仕事スタイルには可愛い貧ちゃんを感じたり…
本当に自分をさらけ出していて、そのうえ高音も更に美しく、ビックリするようなアクロバティックな振り付けも多く、新しい武器をまた身につけただいもんが躍動していました
美しいデコルテはあまりに華奢で心配になるほどですが、ドレスの前のかなり深〜いスリットからのぞく長い美脚は引き締まった筋肉質でカッコ良かった
次回は、日生劇場の様子や公演グッズについてレポします
観劇を終えて外に出たら、日生劇場と東京宝塚劇場が並ぶ向こうに青空が見えました
今日の「だいもんに歌ってほしい曲」コーナーはお休みします。
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