こんにちは。

銀座すみれの花形成クリニックです。

 

美しい症例写真を見ると、

「すごい先生!!!」

と実は同業者ですら

危うく騙されそうになります💦

 

美容外科において、

症例画像は「広告」です。

SNSの症例画像は、

医療広告ガイドラインに触れないため、

野放しになっています。

 

実際当院で起こったことや、

日頃から目にする症例について

ご紹介します。

 

1、これ自分??

 

本当の自分とは思えない、

美しい自分の術後画像が

アップされることがあります。

 

加工に気がつく人もいれば、

「術後の私はこんなに美しかったんだ・・」

「他人からはこう見えるのかも・・」

と疑わない人も。

 

変な話ですが、

自分が綺麗に加工されてアップされると、

悪い気はしません。

 

しかし、

症例画像の加工は、

新規の集患目的の他に、

術後のクレームを跳ね除ける、

一石二鳥のお宝となります。

 

「結果がおかしい!」

とクレームをあげると、

「症例写真を見ました?

こんなに綺麗になりましたよ」

 

明らかな詐欺です。

 

 

2、とりあえず「喜びの声」

 

モニターやインフルエンサーの喜びの声を

動画で聞いたことがあるでしょうか。

本当に喜んでいる人もいるかもしれませんが、

「契約違反になるから」と、

責任を果たすため撮影を

受け入れる方がいます。

 

「さっき撮影してもらって

契約が終わりました。

満足だと言っておきました。

すぐに修正手術をお願いします」

 

 

 

3、Beforeの加工

 

症例画像は、

Beforeの状態が悪いほど、

Afterの効果が絶大になります。

振り幅の大きさと実力は

比例して”見える”のです。

Beforeを加工するところもあります。

患者さんがおかしいと思っても、

画像の権利がクリニックにあるので、

容易に引用できません。

これも、明らかな詐欺です。

 

 

4.撮影方法のテクニック

 

術後のお顔を小さく見せるため、

撮影方法を変え望遠を使用するところもあります。

加工しないので一見善良そうですが

かなりの知能犯です。

 

 

5、番外

 

患者さん自身が悪意なく

加工してしまうこともあります。

画像の部分カットです。

SNSで、’身バレ’しないよう、

鼻だけ、目だけ、顎だけ・・・

 

この場合、

絶賛も、批判も、

一旦留保の態度が必要です。

 

その部分だけ画像で切り取ると、

「とんでもない状態」

に見えることがあります。

 

実際に、

自分の傷、あざ、できものを撮影し、

そこだけ切り抜いてみてください。

全体で見るよりも、

「ひどい状態」

に見えます。

 

6、実は・・

 

闇や詐欺とは違いますが、

長年美容外科をやっていると、

カメラを買い替える、

という時期がやってきます。

当院も変えたばかりです。

 

カメラも年々進歩していて、

極力設定を同じにしても、

全体的なトーンが、

以前とは異なってしまいます。

 

買い替えの時期に当たった患者様は、

Before Afterの画像のクオリティが

どうしても変わってしまいます。

 

追跡が半年なので、

昨年暮れから半年ほどの期間に手術を受けられた方は、

Before とAfterの画像の質が異なります。

 

このようなことがあることも、

ご理解いただけると助かります。

 

 

 

文責:スタッフY

 

 

銀座すみれの花クリニック