今週より学校薬剤師業務があり、各薬剤師が出払う事が増えております。
そのため、予約が取りづらい場合や電話・メールの対応が遅れる事もございます。
ご不便をおかけしますが、ご理解の程よろしくお願いいたします。
さて、今回の学校での検査は「ダニアレルゲン」「ホルムアルデヒド」「トルエン」などの検査です。
特にダニアレルゲンは、小児の気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎といった症状の主要な原因となる物質です。
近年はアレルギー体質の子どもが目立つようになり、こうした検査はますます大切になっています。
実際、学校の保健室の先生方からも「アレルギー体質の生徒さんが近年増えているように感じる」という声を耳にします。
当薬局でも、アレルギー体質に関するご相談は非常に多く、子どもたちを取り巻く生活環境・食生活・衛生観念の変化なども関係しているのだろうと感じます。
中医学では、子どものアレルギー体質は主に「脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)」の三つの臓腑のバランスの乱れとして捉えます。
特にアレルギーマーチ(食物アレルギー → アトピー → ぜんそく・鼻炎と移行する流れ)は、この脾・肺・腎の連鎖的な問題として考えることが多いです。
私自身の経験では、まずは「脾=お腹の成長を助けてあげること」が出発点であり、根本的なケアになると考えています。
お腹に問題があると言うよりかは、うまく成長できていないという言い方が適しているかもしれません。
そのためアレルギー体質の相談では、食養生を含めて「お腹を育てていく」ことを重視してお話しするようにしています。
直接的に症状を抑えるだけではなく、成長とともにお腹をはじめ体全体を育てていく。
それが、子どもたちの体質改善の大切なポイントではないでしょうか。




