気温が下がるこの時期から増える相談の1つが喘息です。

 

喘息といっても中医学では見方は色々あります。

 

取り分けてそのなかでもお腹が原因で喘息がなかなか思うように良くならないという体質の方がいます。

 

小児喘息などでよく見られますが、大人でも見かける事も多々あります。

 

喘息の細かい説明は省きますが、ざっくり言えば肺の弱りです。

 

その原因はお腹の弱りから肺が弱ると言うのが大まかな今回の話の流れです。

 

そもそも中医学において喘息は五臓の「脾・肺・腎」の問題とされています。

 

そのなかでも今回は脾(お腹)と肺の関係の話です。

 

私はいつも相談に来られる方に「肺の根っこはお腹」と説明しております。

 

あくまでもイメージですが、お腹を根っことすと肺は気の葉っぱのようなところでしょうか。

 

上部の少し不気味なイラストが参考になるかどうかわかりませんが…

 

要するに根っこが枯れると木の葉っぱも枯れるようにお腹が弱ると肺も弱るというイメージで良いかと思います。

 

この体質はお腹が弱りからくるので消化吸収機能が弱い事が特徴的です。

 

具体的には下痢や軟便、便秘、食欲があまりない、食べると眠気やしんどさが出るなどの症状が見られます。

 

小児喘息でよく見られるのは子どもは内臓がまだ成長期なため、弱いことが多いからです。

 

なのでこの体質の方はお腹の立て直しが根本的な解決策になります。

 

代表的なものは六君子湯などのお腹の漢方薬ですが、細かい体質によって使い分けていきます。

 

咳なのにお腹の漢方薬?と思う事もあるとは思いますが、漢方薬は体質をみてチョイスする事が大切です。