その胃薬、本当に必要? | すみれ漢方施薬院薬局のブログ

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香川県高松市のすみれ漢方施薬院薬局のブログです。
当院は中国・台湾・韓国・日本古来の漢方薬中心の漢方専門薬局です。
当院の薬剤師は中国各地の中医薬大学や付属病院で漢方研修後、国内でも定期的に中国医師の漢方研修会に参加して最新の情報交換を実践しています。

心身に不調を感じて診てもらったら

不快感緩和のための薬に、自動的に付いてくるのが

《胃薬》

でも本来、化学薬品は胃に負担がかかるから空腹時ではなく

食後に服用します。

当薬局の爺様薬剤師は還暦の時に腰痛があり

見てもらったら「腰部脊柱管狭窄症」と診断。

主治医は外科手術を薦められましたが

自前の漢方薬や薬局サプリメントを試したいと猶予を頂き

最初の1年は「松葉杖」、次の年は「1本杖」、そして

今は杖ナシで歩行していますし短距離なら孫殿達と「駆けっこ」が

出来ています。

当初はロキソニンを処方していただきましたが

ナゼか胃薬も併記。

今でも鎮痛剤、食後に服用して位の不快感を感じたことないので

ロキソニンだけにしてもらいました、それも頓服で。

腰部脊柱管狭窄症は安静にしていたら痛くないので

どうしても歩いて痛みが我慢出来ない時にだけロキソニンを飲んでいました。

化学薬品は必要な時、最小種類・最小㎎数を最短期間の

服用として

決してダラダラと漫然服用しないことが基本です。

エッセンシャルドラッグ・・、必要最小限必要な薬という

定義がありますが国民皆保険制度の日本は

不要な薬が多々あるのが現実です。

《ダラダラ服用、リスクが大きい胃薬》

それは胃酸分泌をブロックする胃薬。

その副作用例の一部はコレ↓。

注意すべき副作用

下痢 、 味覚異常 、 軟便 、 発疹 、 貧血 、 顆粒球減少 、 血小板減少 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 発熱

 

重大な副作用

貧血 、 顆粒球減少 、 血小板減少 、 尿細管間質性腎炎 、 急性腎障害 、 視力障害 、 アナフィラキシー 、 全身発疹 、 顔面浮腫 、 呼吸困難 、 ショック 、 汎血球減少 、 無顆粒球症 、 溶血性貧血 、 黄疸 、 重篤な肝機能障害 、 中毒性表皮壊死融解症 、 Toxic Epidermal Necrolysis 、 TEN 、 皮膚粘膜眼症候群 、 Stevens−Johnson症候群 、 間質性肺炎 、 咳嗽 、 肺音異常 、 捻髪音

 

上記以外の副作用

そう痒 、 Al−P上昇 、 LDH上昇 、 γ−GTP上昇 、 好酸球増多 、 便秘 、 口渇 、 腹部膨満感 、 collagenous colitis 、 下痢が継続 、 腸管粘膜縦走潰瘍 、 腸管粘膜びらん 、 腸管粘膜易出血 、 下血 、 悪心 、 嘔吐 、 食欲不振 、 口内炎 、 頭痛 、 眠気 、 うつ状態 、 不眠 、 めまい 、 総コレステロール上昇 、 尿酸上昇 、 倦怠感 、 しびれ感 、 胸やけ 、 ビリルビン上昇 、 好中球減少 、 白血球増多 、 トリグリセライド上昇 、 総コレステロール低下 、 尿蛋白陽性 、 尿糖陽性 、 排便回数増加 、 過敏症 、 多形紅斑 、 亜急性皮膚エリテマトーデス 、 舌炎 、 かすみ目 、 脱力感 、 関節痛 、 低ナトリウム血症 、 低マグネシウム血症 、 低カリウム血症 、 低カルシウム血症 、 浮腫 、 カンジダ症 、 振戦 、 女性化乳房 、 舌のしびれ感 、 口唇のしびれ感 、 四肢のしびれ感 、 筋肉痛 、 脱毛

 

この手の胃薬(昔は服用期間限定でしたが今はダラダラ投与)をダラダラ漫然服用していて、上記の副作用が発症したらね多くの場合、胃薬服用中止ではなくてその副作用を緩和する新たな化学薬品が追加され、またまたその副作用に対しての化学薬品が追加されるから当初は「一枚の処方せん」が数ヶ月・数年経過したら「複数枚の処方せん」となってといる事例、多々あります。

{四種類以上の化学薬品を常用していると神の領域にいる}

昔、薬学生時代に薬理学の恩師の言葉です。

もう一度、主治医とエッセンシャルドラッグについて

お訪ねください。

化学薬品は必要な時に必要なだけ最短期間服用が

健康長寿となります。