◆翼和希さん、壱弥ゆうさん、唯城ありすさんによるステージ(ブギウギメドレー)

 

1.恋のステップ(壱弥さんと唯城さん)

2.ラッパと娘(翼さん)

3.せンチメンタルダイナ(翼さん)

4.黒田ブギー(三人)

5.買い物ブギ(三人)

6.ハッピーブギ(三人)

 

今年の2月~3月にかけて翼和希コンサートが浅草・東かがわ・益子町で上演されましたが、その中のブギウギメドレーが披露されました。

三人の歌声のアンサンブルが素敵なこのコンサートでの曲がもう一度聴けるとは思わず、とてもうれしかったです。

恋のステップでは、朝ドラのその場面を思わせるような振り付けと歌でうっとりさせられ、ラッパと娘・センチメンタルダイナでは翼和希さんの歌声に魅せられ、黒田ブギーと買い物ブギではコミカルなお芝居的な振りと歌が面白くて笑わせていただきました。

特に、買い物ブギでぴちぴち跳ねるお魚を持ついなせな魚屋のお兄さんの壱弥さん、ネギステッキを自在に操りながら真面目なお顔で歌い踊る翼さん、買い物かごを下げて関西弁でたくさんの買い物をする可愛らしい唯城さんが私的には見所で、何度見ても大笑いさせられる楽しい場面でした。

 

 

◆トーク

 

寅さんの映画『男はつらいよ』第一作公開から55周年記念として、この超松竹ラボで寅さんとOSKとのコラボが実現したそうです。

唯城さんが、寅さんがタリーズ珈琲とコラボして作られた寅さんのぬいぐるみやハンカチを紹介

OSKの姉妹劇団であるSKD(松竹歌劇団)と『男はつらいよ』がコラボした場面を映像で紹介

 

昭和53年 第21作『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』 レビューシーン

昭和57年 第30作『男はつらいよ 花も嵐も寅次郎』 冒頭シーンで桜咲く国

 

映像での紹介はありませんでしたが、昭和51年 第18作『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』にOSKの大先輩京マチ子さんがご出演されたそうです。

 

以上の二作のSKDの劇団員さんの出演シーンが数秒間映りましたが、レビューシーンにおいてはなかなか露出度が高くちょっとドキッとしたり、桜咲く国ではパラソルが金と銀のモールが付いた傘だったりと、いろいろな発見がありました。

この『男はつらいよ』は、ひとりの俳優さんが最も長く演じた映画シリーズとしてギネス世界記録に認定されるなど、今もなお愛されている映画で、OSKの大先輩である京マチ子さんが出演されたり、OSKの姉妹劇団であるSKDのみなさんが出演されたりと、いろいろご縁があることを知りました。

そういえば、先ごろ上演されたOSKの公演『春のおどり』では、桐生さん演ずる寅さんの場面がありましたが(確か『東京ブギウギ交響曲B』の一場面)、これは『男はつらいよ』55周年にちなんで、この超松竹ラボで寅さんとOSKがコラボすることがバックにあったのですね。

その時は、なぜここで寅さんが登場されるのだろう?と思ったのですが、こうして今回、寅さんとOSKのコラボをお聞きすると「なるほど」と納得できました。

 

※『桜咲く国』がOSKとSKDで歌われるようになった経緯については、ちどりさまのちどりん日記に詳しく書かれていますので、そちらをご覧ください。⇒ちどりん日記『「桜咲く国」についての覚え書き』(2009年04月12日)

 

 

◆『男はつらいよ』を観たことはありますか?またその感想は?

 

楊さん:もちろん拝見したことあります!義理人情がある背景や、寅さんの人間味あふれる感じがいいですね

翼さん:OSK研修所の授業で観ました。年を経るごとに観た感想が変わるので、長く続けられている作品だからこそ味わえる感想というものがあると思います

壱弥さん:私はまだちゃんと観たことがないので、これをきっかけに観させていただきたいと思います

 

※このトークの途中から、他の会場の音が大きくて、ありすさんの声を聞き取ろうと近寄られたり、答える時に観客の皆さんに聞こえるようにと、大きな声でみなさん答えられでいました。

そして、、楊さんが、「みなさん聞こえないですよね」と椅子から立ち上がられ、翼さんと壱弥さんも立たれて、三人ともステージの前まで歩み寄っていかれていました。(やさしいお心遣い、うれしいですね)

 

 

◆寅さんの映画第一作公開から55周年にちなんで『男役はつらいよ』について質問

 

壱弥さん:自分以外の性を演じるということで、色々研究したり上級生の方に教わったりしながら違う性別を演じることが楽しく、辛いというより楽しいと思ってここまでやってきました

翼さん:辛いことはないですが、朝ドラ『ブギウギ』でワンピースを着た時に足がソワソワしたり【楊さん:大丈夫、似合ってなかった!とツッコミ。ありがとうございます、と苦笑する翼さん】、座る時に足を開いたりしたことが・・・【楊さん:それを見た周りの方が辛かったんじゃない?周りがつらいよ(笑)】、周りの俳優のみなさまにご迷惑をかけたことが辛かったです(笑)

楊さん:男役が辛いと思ったことはないですが、どうしたら男っぽく見えるかとか、男性はどんな仕草をするのかという研究に時間がかかるなとは思います。いかに自然に受け入れていただけるかというのをすごく考えます

 

 

◆男役のこだわりは?

 

壱弥さん:お稽古の時、お稽古着は必ず袖のあるものを上に着て、自分は華奢じゃないぞと

楽しいことは、オフの自分と違うものを演じることができるのが楽しいです

翼さん:こだわりは前髪かも.男役の本体は前髪、前髪で色気二割増しだと思ってて。楊さんの(動きより)遅れてくる前髪がカッコいい。チェキでは注目ポイント。前髪があるとないでは全然演出プランが変わってくる、歌劇はトータルでお届けしますが前髪も踊っていらっしゃる、BAILA(バイラ=スペイン語で踊るの意味。『春のおどり』第二部のタイトル)されてる、そこも注目ポイントで、自分も前髪にこだわりたいなと思います

楽しいのは黒燕尾の群舞、「せーのっ」で踊り始める時に「今、男役やってる~!」と感じます

楊さん:いかにナチュラルに受け入れていただくかにこだわってきました。楽しいと思っている時は、お客さんの笑顔を見ている時が楽しんでいただけてるなと思って、楽しいというよりうれしいです。こうして観に来ていただける今が、うれしいです

唯城さん:ありがとうございます

楊さん:娘役のこだわりはないんですか?(と唯城さんに)

唯城さん:私は、娘役のこだわりは、輪郭に合わせて、それぞれの場面に合わせてヘアスタイルを考えることだったり、自分の輪郭に合うアクセサリーを選ぶことは、がんばってこだわっていきたいと思います

 

 

◆楊琳さんと舞美りらさんのステージ

 

この後、楊琳さんと舞美りらさんの熱く息の合ったステージが披露されました。

新参者の私には、各場面がどの作品からのものかとか曲名はわかりませんが、どの場面もしっとりとした大人の魅力がたっぷりの素敵なデュエットダンスシーンだったりお芝居の一場面だったりで、これぞ歌劇とレビューの世界の魅力だとうっとりと眺めていました。

頬を寄せ合う楊さんと舞美さんは、本当に幸せそうな笑顔を見せてくださり、こちらまで幸せな気持ちにさせられました。(本当にキスするんじゃなかと思うくらい熱い雰囲気で、頬を寄せ合う度にドキドキしました)

 

 

◆ツーショットチェキ当選者発表

 

この後、楊さん、翼さんとのツーショットチェキの当選者の発表がありました。

入場整理券の番号で抽選かと思ったら、整理券に王冠のマークが印刷されいる人が当選だと舞美さんから知らされ、歓喜の声を上げる観客の方たちの声が聞こえてきました。

当選した方おめでとうございます。


 

 

◆撮影タイム

 

ここで、かぶきにゃんたろうくんが登場し、撮影タイム。

劇団員さんたちは、にゃんたろうくんに合わせて、にゃんにゃんとねこのポーズをされたり、舞美さんはにゃん語で話されたりと、普段なかなか見られないみなさんの可愛らしい一面を見ることができました。

 

かぶきにゃんたろうとは?

 「かぶきにゃんたろう」は歌舞伎の魅力をよりたくさんのお客様へ伝えていくためのキャラクターとして2017年4月に初お目見え!歌舞伎座にいるかわいい猫のかぶきにゃんたろうは、とても珍しく幸運を呼ぶとも言われる三毛のオス(松竹:エンタテインメントの世界より引用)

サンリオのキャラクターにもなっていて、現在サンリオキャラクター大賞(2024.5.26まで)の投票が行われていて(一日一回投票可能)、6月に開催されるサンリオフェスタで結果発表されるそうです。(サンリオキャラクター大賞公式サイト⇒こちら

このにゃんたろうくんへの投票をぜひお願いします、と楊さんと舞美さんがよびかけていらっしゃいました。

 

 

 

 

 

 

◆桜咲く国

 

撮影タイムの後は、かぶきにゃんたろう君と共に、桜咲く国を観客のみなさんと歌われていました。

にゃんたろうくんも、一生懸命パラソルを回したりステップを踏んだりとがんばっていました。

桜咲く国、毎回公演の終わりに一緒にパラソル回しながら聞くと幸せな気持ちになれます。

この曲を歌いながら、劇団員さんが客席をぐるっと愛おしそうに眺める景色も大好きです。

悲しいお芝居も、楽しいショーもこの曲で余韻を味わい、幸福な気持ちで帰路につける素敵な公演の終わり方ですね。

 

 

※ニコニコ超会議のこの映像は、タイムシフト予約した人(あるいはプレミアム会員)は2025年4月27日23時58分まで観られるそうです。

超松竹ラボ 全実験まるっと!生放送![DAY1]@ニコニコ超会議2024【04/27】 - 2024/4/27(土) 10:00開始 - ニコニコ生放送 (nicovideo.jp) 3:00~から約一時間がOSK日本歌劇団のステージ映像です。