1/19、18時からのへぼ侍の配信をZAIKOで、その後のへぼ侍『本町カフェ』をニコニコ生動画で視聴しました。

 

 

まず最初に、へぼ侍を配信で観た感想を少し・・・(来月博品館で観劇後に、感想記事を書こうと思っています)

事前に『へぼ侍』の小説を読んでの視聴でしたが、300ページ余りの小説の世界をギュッと凝縮し、歌とダンスで綴る2時間35分のお芝居が、実にテンポよく繰り広げられていったことにまず驚かされました。

セリフもありましたが、歌で感情表現をする場面がほとんどで、観る前までは『和製ミュージカル』ってどんな感じなんだろう?と想像もつきませんでしたが、とても素敵な作品に仕上げられていて、これぞ和製ミュージカル!とちょっと感動しました。

 

特に印象に残ったのは、殺さなければ殺されると戦場で死を覚悟して戦う恐怖を歌った錬一郎の歌、互いの名前も知らずに相手への思慕を募らせる錬一郎とお鈴の歌、身分を偽っていたことがばれ聯隊を去っていく松岡の悲しい歌、学問の道を進みながら新聞記者をしている犬養の歌、戦に向かう官軍の歌とダンス、のシーンなどでした。

そして何より、錬一郎役の翼さんの歌唱力と歌に乗せた感情表現の素晴らしさに感服しました。

また、お鈴役の唯城ありすさんの可憐だけど力強く生きる姿を感じさせる歌声、犬養役の壱弥ゆうさんの爽やかで伸びやかな歌声、松岡役の寂しく物悲しい歌声、他のキャストのみなさんそれぞれの役の歌や芝居がどれもみんな素晴らしく、見応え十分な作品でした。

 

それを観終わった直後のニコニコ生動画で、視聴者からの質問に翼和希さん、天輝レオさん、せいら純翔さん、知颯かなでさん、南星杜有さんが次々答えられていました。

私は配信を観た直後であり、初演も生の舞台も観ていなかったので自分の中でまだうまく咀嚼できていなくて、質問はできなかったのですが、みなさんが聞きたいことをすべて質問してくださったので、そのあたりをお伝えしたいと思います。

 

 

 

☆幕間何食べてますか?

南星さん「甘いものを糖分を摂っています」

せいらさん「スパムのおにぎり食べました」

知颯さん「おにぎりを食べました」

天輝さん「私は??(不明)を食べました」

翼さん「水!」

 

 

☆知颯さん、視力はいい方ですか?

知颯さん「めちゃくちゃ悪くて、実際メガネを」

 

☆公演のおすすめポイントは?

南星さん「一幕の最後の、錬一郎とお鈴のシーンですね。錬さまのセリフ、かたじけない。このセリフが一番好きでですね。

かたじけないの一言で、もはやお鈴!お鈴ですね」

翼さん「嫌や。嫌や」

せいらさん「大丈夫か?」

南星さん「もうそこが一番・・・みなさんどうですか?そこ」

翼さん「同意を求めるな」

~会場から拍手~

南星さん「ありがとうございます」

天輝さん「みなさんもお鈴の気持ちで観てくださっているんじゃないかと」

翼さん「み~んなお鈴!」

 

 

☆好きなセリフは何ですか?

せいらん「おぐら、やまもと、くるまくるま・・・♪」

天輝さん「セリフじゃなくて歌ですね」(客席:笑)

翼さん「でもセリフと歌は一緒だから」(とフォロー)

 

 

☆早着替えがすごかったです

天輝さん「早着替え大変ですか?翼さん」

翼さん「みんなで手伝ってくれるので、ほぼ何もしていません。行商人に着替える時は天輝が職人のように、後ろから小道具がひとつずつ出てくるので、ハイハイとそれを懐にしまって、超早いです」

 

 

☆舞台せまいから群舞大変そうですね

天輝「三木さんどうですか?」

知颯「大変は大変なんですけど、その中で精一杯を」

天輝「色々あったもんね。ちょっと階段とか使って戦いのシーン変わりましたよね」

知颯「はい。必死に駆け上がっています」

 

 

☆錬一郎とお鈴のエピソードください

翼さん「お鈴ちゃんのフリが若干変わって。笛吹いて踊ったりするところ、二人の世界でやっているところ、先生がもっと壮大な二人だけの夢の世界で踊って欲しいと言っていただきまして。前はリアルに踊っていましたが、今回は夢の世界になるように心がけようかなとやっていました。

あと、一番最初出会ったところは、初演では初(うぶ)な感じで、初めての恋だからと二人でオドオドした感じのお芝居をやっていたんですけど、ちょっと挙動不審だったよね、と今回は二人でディスカッションを重ねて、ベースをぐっと上げていきました」

 

 

☆一部の最後の曲はどんな感じで歌われていますか?

翼さん「自分が思い描いていた戦を身をもって体験して、死と対面して自分の弱さだったり恐怖を知って、でもその時お鈴と出会うことで自分の生きる目的を見出すので、その時明日は生きたい生き延びたいと歌うのは、生きたいという理由を見出せる決心の曲かなと思って。生きたい目標が変わった瞬間、錬一郎さんの成長を表現できたらなと思ってやっています」

天輝さん「すごく頼もしくなった錬一郎さんが横に残像でいると思って、明日死ぬ覚悟を決めて歌って(海行かばを)いるというか。だから今のここに(胸に)伝わってきているような感じなんですけど」

翼さん「やった!松岡も、戦で生きる意味みたいなの、松岡物語、堀中尉と二人で言ってるところ、あそこ大好きやねん」

天輝さん「ありがとうございます。堀中尉の最後の言葉で私は覚悟を決めて。そんな感じでしたかね」

 

 

☆新しい劇場はどうですか?

せいらさん「お客様がすごく近いなと思って。よりバッチリ」

天輝さん「見えやすいのではないかなと」

 

 

 

☆好きな曲は?

南星さん「今回初めて歌われている犬養のパアスエイド、あの曲がメロディと歌詞とリズムが大好きで、朝BGMにしてで聴いているんです。心地よくて」

天輝さん「え~かわいいね(笑)」

 

 

☆官軍のみなさんの軍服の着こなしが違いますが、どうですか?

知颯さん「三木なんで上までバッチリ留めて、あの子(沢良木)よりきれいな鞄を」

天輝さん「あの子よりね。ご飯炊いちゃったりするから焦げちゃうので」

翼さん「焦がしちゃうのか。かばん付けたまま料理するのか?」

天輝さん「いつ呼ばれるかわからないから。中尉は偉いから線がいっぱい(肩に)ついてて」

翼さん「お星さまがいっぱいついているんだよね、偉いんだよね」

南星さん「偉そうにしています(笑)」

 

翼さん「天輝さんはどこまで開けるか勝負なんだよね」

天輝さん「そうなんです。上が閉じてきちゃうんで、引っ込むたびにどれだけ開けるかという感じでやってるんですけど」

翼さん「絶対松岡は上まで留めないよね!って話していて」

天輝さん「翼さんにも言っていただいて、やっぱりそうですか?開けてもいいですかね?と聞いて」

翼さん「開けた松岡が見たい!って言っちゃいました」

天輝さん「ありがとうございます」

 

 

 

☆最後の挨拶

翼さん「千穐楽までだれ一人欠けることなく、先生方にたくさんの熱い愛情を注いでいただきましたこの作品を、千穐楽までみんなで作品力をあげて、みなさまにお楽しみいただける舞台を創って参りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。OSKの他の公演もたくさん決まっておりますので、ロビーのフライヤーもしくはHPをご覧の上、たくさんお運びいただけますと幸いでございます。

私も志方錬一郎として、明治の男として精一杯生き抜いて参りたいと思いますので、どうぞみなさま見守っていただければ幸いでございます。では声高らかに(全員で)本日は誠にありがとうございました。」

 

 

進行役は、松岡役の天輝レオさんで、お芝居と打って変わって柔らかく優しく、それでいて時間を意識したスムーズな進行役ぶりが大変素敵で、すっかり魅了されてしまいました。

一番後輩の南星杜有さんは、質問されるとハッとしていつも初々しく答えられている姿が印象的で、一番上官の堀中尉の姿からは想像もできない謙虚さが清々しかったです。

三木役の知颯かなでさんは、真面目にきちんと役のように受け答えされていて、誠実さが伝わってきました。

せいら純翔さんは、沢良木役のようにお茶目な感じの方で、お隣の席の南星杜有さんを気遣っている様子に好感が持てました。

翼さんは、後輩たちの受け答えに鋭いツッコミを入れたりフォローをしたり、一番の先輩らしく場を盛り上げつつも常に全体に気を配っているように見受けられました。

お芝居とは違う劇団員さんの素顔に触れられるアフタートークで、次回、博品館で生の舞台を観るのがいちだんと楽しみになってきました。

 

最後に、撮影タイムのお写真を貼らせていただきます。

チケットは完売ですが、DVDの発売があるようですし、配信のチケットもまだ発売中です。

歴史小説を和製ミュージカルにした作品というと難しく聞こえますが、12人の劇団員さんたちのチームワークの良さと歌唱力をぜひ味わってみていただきたいと思います。

この、本町カフェの質疑応答を参考にしていただき、さらに作品を楽しんでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

公演中の配信を観るサイト⇒ZAIKO